日産は8月10日、栃木工場でインフィニティブランドの新型スポーツクーペQ60の本格生産に入ったと発表した。同時に生産ラインの改良を実施し革新的な生産プロセスも導入した。
Q60の特徴である鋭いアングルとボディラインを実現するため、深いボディプレス加工技術の採用や、樹脂製トランクリッド用の新しい治具の設置など、プレスおよび組立工程を中心に改良を施した。
また、品質管理向上のため、検査工程に新しい照明システム、組立工程にカメラ・ビデオシステムをそれぞれ導入。Q60のユニークなトランクリッドを高い品質で実現するため、生産とデザイン、開発の各チームが緊密に連携した。
さらに、Q60の新色であるダイナミック・サンドストーン・レッドの塗装のために新たに専用の塗装ブースを設置。艶のある深い赤色の仕上げには、インフィニティの塗装のエキスパートが開発した機械と人間の手による塗装を組み合わせた新しい塗装手順が必要だ。
新しい塗装ブースでは塗装の厚さや品質をより緻密に管理。新たに開発したダイナミック・サンドストーン・レッド塗装工程は、数百種類の塗料配合・塗布方法をテストの末に生まれたものだ。
そして、栃木工場のインフィニティラインに従事する4500名のかなから216名の高度な技能を有する技術者を選出。その匠の中からさらに6名がプレミアムモデルの生産に最も精通した「マイスター」となり。栃木工場におけるインフィニティの生産のあらゆる面を監督し、インフィニティの特徴に対応できる生産工程になっているかを確認するという。