日産は2016年8月4日、本格的な夏の到来で、子どもやペットの「車内放置」による事故を未然に防ぐために「 #熱駐症 (ねっちゅうしょう)ゼロプロジェクト」を発足した。同日よりプロジェクトムービーを公開するとともに、今後継続的に情報発信していくことで、車内放置事故防止を広く啓発していく。

毎年夏、自動車の車内に子どもやペットなどを放置することでの熱中症事故が多発している。日本自動車連盟(JAF)によると、2015年8月の1カ月間で、JAFが出動したキー閉じ込み救援のうち、236件が子どもの車内放置であったと報告されている。
またJAFが2012年に実施した検証テストによれば、気温35℃の炎天下に駐車した車内の熱中症指数は、わずか15分で「人体にとって危険なレベル」になるとされている。
特に各地で記録的な猛暑の可能性が予想される今夏は、例年を超える事故が想定される。こうした事故を未然に防ぎ、より多くのユーザーに車内放置の危険性を広めるため今後以下の取り組みを実施する。

1、プロジェクトムービー
本動画では、気温が急激に上昇する車内で起こるあらゆる変化(破裂する飲料容器、融ける菓子やクレヨン等)を実証した実験の様子を収録しており、炎天下に駐車した車内に潜む危険を解りやすく可視化している。

2、真夏日アラート
日産が提供するテレマティクスサービス「カーウイングス (CARWINGS)」のシステムを活用し、8月6日より各地で真夏日の予報が出るエリア(県単位)に在住の方の車両のナビ画面に警告表示を配信する「真夏日アラート」を実施する。
3、SNSの活用
日産公式「ツイッター」では、上記動画で紹介した熱で破壊されるアイテムを個別に解説したり、暑くなった車内を早く冷却する方法を紹介するなど、継続的に情報発信を実施するほか、ユーザーからの体験も募集し、特設サイトに掲載する予定。
また「 #熱駐症 」のハッシュタグ(SNS上でのキーワード)を通じ、メーカーの枠を超えてより多くの人のプロジェクトへの賛同を呼びかける。