日産 「攻めのIT経営銘柄」に2年連続で選定される

160609NISSAN_SEME_IT_01
日産が、「攻めのIT経営銘柄」に選定された。この「攻めのIT経営銘柄」とは経済産業省東京証券取引と共同で、収益拡大や事業革新などのために積極的にITを活用している上場企業を選定・発表しているもので、2015年度にスタート。日産が選定されたのは昨年に続き2度目となる。

「攻めのIT経営銘柄」は、ITの活用による企業の製品・サービス開発強化や、ビジネスモデル変革を通じて新たな価値の創出、それを通じた競争力の強化を目指す経営に優れた上場企業が選定の対象となっている。東京証券取引所は日産を選定した理由として、「日産自動車は中期経営計画である『日産パワー88』を推進する中、グローバルIS/IT戦略である『VITESSE』を策定し、その活動を全体最適を図りつつビジネスの価値創造を推進している。グローバルIS/ITアニュアルレポートにて、企業価値向上のためのIT活用や、それを支えるIT基盤の刷新への取り組み及び、推進体制・投資評価プロセスなどについても公開している。導入完了した取組みのうち、革新的なプロジェクトについてはニュースリリースでの発信も実施しており、IS/ITのIR活動にも積極的に取り組んでいる」と述べた。

今回の選定を受け、日産のグローバルIS/IT担当の常務執行役員である行徳セルソCIOは、「今年度は日産パワー88/VITESSEの最終年度として、ビジネス価値創造に向けたサービスの提供に取り組みます。特にこれまでの活動に加えて、あらゆる領域の既存データをビジネスの経営判断へ迅速に結びつけるデータドリブン経営へのサポート及び、ビジネスオペレーションのさらなる自動化へのサポートを強化して参ります」とコメントした。

日産は2015年12月に、ヒューレット・パッカード・エンタープライズやシーメンスとともに、自動車業界初となる本格的なグローバル利用での次世代設計基盤を構築したと発表。また2016年1月には「日産リーフ」の全グレードなどに搭載されているコネクトテレマティクスシステムに、マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」を採用すると発表、さらに5月にはグローバル事業の拡大に伴い、人事面においてもプロセスの共通化を推進するため、クラウド型人事ソリューション「Workday HCM」を導入し全世界へ導入を進めていくと発表している。

日産公式サイト

ページのトップに戻る