日産自動車は2024年12月24日、日産グループの学校法人日産学園 日産自動車大学校の学生が製作したカスタマイズカーを、東京オートサロン2025に展示すると発表した。
日産自動車大学校は、全国に5校(栃木校・横浜校・愛知校・京都校・愛媛校)あり、5校に共通する自動車整備の国家資格取得を目指す学科に加え、モータースポーツ系や車体系(板金・塗装)の課程をもつ自動車整備専門学校だ。
今回、車体系の課程を有する愛知校・京都校の学生たちが授業の集大成として製作した3台の車両を出展する。
「NEO SKYLINE」 日産京都自動車大学校(自動車整備・カスタマイズ科4年生製作 製作期間6ヶ月)
「NEO SKYLINE」はCV35型スカイラインクーペ(2003年~2007年)をベース車両とし、「現代のケンメリ」というコンセプトで、1970年代に一世を風靡したケンメリスカイラインをオマージュし、学生たちが新たにケンメリの魂を宿したクルマを造りたいという思いで製作された。
このコンセプトを具現化するために、ケンメリの部品やデザインをそのまま流用するだけではなく、ケンメリらしさを残しながらも今の時代に合ったスタイルを探求。ボディカラーは、学生が考えたオリジナルカラーの「トモアキブルー」だ。ケンメリのブライトブルーメタリックをベースに、新たにパールを加え、懐かしさの中にも新しさを表現している。
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「Z Lealia」日産京都自動車大学校(自動車整備・カスタマイズ科4年生製作 製作期間6ヶ月)
「Z Lealia」は“家族と歩むスポーツワゴン”をコンセプトとし、刺激と日常を合わせ持ったクルマを目指して企画された。スポーツカーが好きで「フェアレディZ」に憧れるお父さんに、家族一緒にスポーツカーでドライブを楽しんでもらいたいという学生の思いが込められている。車名のLealia(リーリア)とは、英語の「Lead(率いる)」とラテン語の「Familia(家族)」から組み合わせた造語。
ベース車両はM35型ステージアで、同車が持つスクエアなデザインを一新。最新のRZ34型フェアレディZのような流麗なデザインを実現するために、リヤ周りはフェンダーやルーフを一部切断し、日産リーフのリヤ部分を丸ごと取り付けて溶接。さらにリヤフェンダーをワイド化することで、フェアレディZらしい筋肉質で迫力のあるリアフェンダーを再現している。ボディカラーは、RZ34 フェアレディZ発表当時のイメージカラー「イカヅチイエロー」を採用。
「ブルーバード・極」 日産愛知自動車大学校(自動車整備・カーボディーマスター科3年生製作 製作期間2.5ヶ月)
ベース車両は36年前に販売していたPU11型ブルーバードの最上級モデル「ブルーバードマキシマ」。
「ブルーバード・極」のコンセプトは、“ラグジュアリー&スポーツ”で、学生たちと同世代のクルマ好きの若者をターゲットに企画。仲間たちと楽しい時間を過ごすシーンを想像し、豪華でスポーティに走る、まさに自分の愛車をつくるという思いで製作している。日産のDNAを持つ学生たちがクルマの楽しさを表現し、外装、内装、走りにおいて、すべてを極めたいという思いから「ブルーバード・極」と命名した。
ボディカラーは海や青空を想起させる「オーロラフレアブルーパール」を採用し、若者向けらしく、活動的で若々しい雰囲気を表現している。