日産自動車の子会社である中国の日産投資有限公司は2023年12月17日、日産が中国の清華大学と共同研究センターを設立し、2024年から新たな共同研究を開始すると発表した。
共同開発センターでは、中国のZ世代に対する効果的なコミュニケーション方法と、充電インフラの整備やバッテリーの回収・再利用、エネルギー管理を含むEVエコシステムにおける自動車メーカーの役割と社会的責任について共同研究する。
また、日産と清華大学はこれまでの協力関係をさらに強化し、今回の共同研究に2016年から継続している共同研究や人材の育成、交流なども含めた包括的な覚書を締結した。
清華大学との提携は、日産の中国における電動化やスマートモビリティの取り組みや、持続可能な成長に貢献するベースと位置づけている。
内田誠CEO
「今回の共同研究を通じて中国市場をより深く理解し、中国の消費者ニーズにより合致した戦略の策定につながることを期待しています。また、共同研究の成果を中国の経済成長や社会に還元することで、社会全体が持続可能な成長を果たせるよう貢献していきます」と語った。
また、今回の覚書の調印式にあわせて、清華大学が中国内外の著名な学者やビジネスリーダーを招いて同大学の学生と交流するプログラム「清華グローバルビジョンレクチャー」に内田CEOが登壇し、次世代を担う多くの学生と活発な議論を交わした。