日産自動車は2023年10月19日、「ジャパンモビリティショー 2023」(東京ビッグサイト)に出展するEVコンセプトカーの第4弾となる「ニッサン ハイパーパンク」を発表した。
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今回のショーの一般公開に向けた期待感を高めるために出展する「ニッサン ハイパーアーバン」、「ニッサン ハイパーアドベンチャー」、「ニッサンハイパーツアラー」、「ニッサン ハイパーパンク」の世界観を幅広い層に訴求するため、19日から「クロス新宿ビジョン」で、3D調で未来感あふれるダイナミックなEVコンセプトカー4台の映像を10月25日まで期間限定で放映する。
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さらに10月25日からは、ゲーム「フォートナイト」内で、ゲームの中でEVコンセプトカーの世界観が体感できる「Electrify the World」を公開することになっている。
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「ニッサン ハイパーパンク」は、前衛的でスタイリッシュなデザインとし、コンテンツクリエイターやインフルエンサー、アーティストなどスタイルとイノベーションを重視する人々が、自己表現と創造性を高めることができるコンパクトクロスオーバーEVというポジションを与えている。
車内で過ごす時間をよりクリエイティブなものにするコネクティビティ技術は、クルマの中と外がシームレスにつなげられるようになっている。
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立体的で多角形を強調したエクステリアは、クルマとデジタルの融合を表現。空力性能に優れたデザインやミニマルなデザインからは逆行するような、力強さを感じさせるスタイルは、これまでの常識にとらわれることなく、他者とは異なる自己表現をしたいというオーナーのマインドと、新しい技術やデザインにチャレンジする日産のマインドを表しているという。
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目を引く色彩のボディカラーは、見る角度や光の当たり方で色の見え方が変化する。コンパクトなオーバーハングに23インチの大径ホイールを装着した安定感のあるデザインは、市街地もオフロードも走れる多用途なクルマの特徴を表現。また、ボディの表面と一体化した多角形な形状を強調するヘッドライトやテールランプ、リヤシグネチャーの形状が、このクルマのユニークさを強調している。
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インテリアは和紙や折り紙をモチーフとし、和のテイストを感じさせながらデジタルとアートが融合する室内空間としている。例えば、車載カメラが撮影したクルマ周辺の景色の映像を、AIがオーナーの好みに応じて日本文化の象徴である漫画調の景色や様々なグラフィックパターンの景色に変換し、コックピットにドライバーを囲むように配置された3面ディスプレイに映し出すなど、現実とメタバースの世界が融合した空間を楽しむことができる。
ヘッドレストにはバイオセンシングセンサーを内蔵することで、ドライバーの健康状態などを検知することができる。検知結果を基に、AIがドライバーの気分を解析し、気分にあわせて自動的に照明を調整したり、室内空間に統合されたスピーカーから最適な音楽を流すこともできる。また、創作活動に必要なデバイスは、いつでもどこでも車載バッテリーから充電し、使用することができ、仲間とイベントなどを行う際には、V2X(Vehicle-to-everything)機能により、必要な電力をクルマから供給することもできる。
ジャパンモビリティショー 2023 特設サイト:https://www.nissan.co.jp/JMS/2023/