日産は、ABB FIA フォーミュラE選手権シーズン9の開幕に向け、12月13日(火)から16日(金)までスペイン・バレンシアで行なわれたプレシーズンテストに参加し、Gen3マシンを初めて公式テストで走行させた。
リカルド トルモ サーキットで行なわれた 5 日間のテストで、日産フォーミュラEチームの新マシン「日産 e-4ORCE 04」をドライブしたノーマン ナトーとサッシャ フェネストラズは、1月にメキシコシティで行なわれる開幕戦を前に好タイムを記録。ナトーは3日目の午後にトップタイムを記録し、フォーミュラEに初めてフル参戦するフェネストラズも好タイムを記録している。
ゼネラルマネージャーで、日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクターであるトマソ ヴォルペは「バレンシアでの1週間は、全体的に上出来だったと思います。どのチームにとっても新しい技術に慣れることはチャレンジングですが、私たちは多くの良い感触を得ることができました。初日はセットアップに集中し、2 日目と 3 日目でパフォーマンスの向上を目指したのですが、ナトーは常にトップ10に入り、木曜日には最速タイムを記録しました」
「フェネストラズはマシンにも慣れ、経験を重ねています。マシンの性能は仕上がりつつあり、引き続きいくつかの点を改善しながらメキシコに向けてベストな状態にしていきます。素晴らしい仕事をしてくれているチームとクルーに感謝したいですね。初戦はもうすぐですが、クリスマス休暇でしっかり充電して、新シーズンに備えたいと思います」と述べた。
FIAフォーミュラE世界選手権シーズン9(2022~23 年)の開幕戦は、2023年1月14日にメキシコシティで開催される。
ノーマン ナトーのコメント
「今回のテストの重要なポイントは、新しい技術に慣れ、クルマの状態を知ることでした。特に木曜日はタイムシートのトップに立ちましたし、素晴らしいポテンシャルを発揮することができたと思います。改善すべき点はまだありますが、それも想定内です。分析をしっかり行ない、メキシコシティに向かいます。ここ数週間、ハードに準備してきたチームの仕事に感謝し ています。しばらく休んで、シーズン開幕に向け、フレッシュな状態で臨みたいと思います」
サッシャ フェネストラズのコメント
「ルーキーの私にとっては大切なテストで、本当に良い試走ができました。大きな問題はありませんでしたし、多くを学ぶことができました。今までとドライビングスタイルを変える必要があるので、慣れるまでに時間はかかると思いますが、マシンのフィーリングは良く、良いラップタイムを記録することができました。重要なことは、マシンの限界がどこにあるのかを学べたことです。チームともうまくいっていますし、テストもたくさんこなしていますので、メキシコが待ち遠しいですね。シーズンの開幕が本当に楽しみです」