日産 ミシシッピ工場で新型電気自動車2モデルを生産

日産自動車は2022年2月18日、アメリカのミシシッピー州キャントン工場をアメリカにおけるEV生産の拠点とするための詳細な計画を発表した。日産は、キャントン工場に最新のEV生産技術を導入し、2車種の新型EVを生産することになる。

ミシシッピー州のキャントン工場

今回、日産はEV生産に向けて総額で5億ドルの投資を行ない、約2000名の従業員については、雇用を維持しながら各人のEV生産に関するスキルを向上させ、2025年に生産を開始する予定としている。

アシュワニ グプタCOOは、「今回の発表は、米国でEVシフトを加速させるために行う投資の第一弾となるものです。日産はキャントン工場の将来のために積極的な投資を行ない、最新の技術を投入し、従業員にトレーニングの機会を提供することで、トップレベルのEVを生産します」と述べている。

今回の日産の投資は、州政府、郡政府、地方自治体との強力なパートナーシップによって支えられているのだ。

ミシシッピ州のテイト・リーブス知事は、「日産は、ミシシッピ州の自動車産業の礎です。同州の人々は、キャントン工場を開設してから約20年にわたり、グローバルな自動車メーカーである日産のクルマを生産し続けています。今回、日産が同工場でEVとバッテリーパックを生産すると決定したことで、ミシシッピ州は再びグローバルな注目を集めることになります。そして、同工場で働く従業員は誇りを持って仕事に取り組み、永続的な成功を目指すことができます。ミシシッピ州のチームは、最高レベルの品質のEVを生産する準備ができています」と語っている。

キャントン工場で生産が予想されるコンセプトカー「チル・アウト」

日産は「Ambition 2030」で発表したように、日産、インフィニティの2ブランドで2030年までに15車種のEVを含む23車種の電動車をグローバルに展開するとしており、2030年にはアメリカ市場の自動車販売の40%がEVとなり、さらに多くの車両を電動化することを目指している。今回の発表は2大市場のひとつであるアメリカにおけるEV生産を具体化したものだ。

なお生産される車両は、現時点で発表されていないが、2021年11月に公表したコンセプトカー「チル・アウト」の量産モデルと推測できる。

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