日産は2019年8月1日、全国に5校ある日産・自動車大学校を運営する日産学園、リアライズコーポレーションと、日産・自動車大学校の入学者を対象とした特別給付奨学金制度「リアライズ奨学金」を設立すると発表した。
活動内容
日産学園は、2012年から近藤真彦監督が率いるKONDO RACINGとともに、「真のクルマ好き人財、組織に通用する人財の育成を、モータースポーツを通じて実現していく」という目的の下、国内の耐久レース「スーパー耐久」シリーズにNISSAN GT-R NISMO GT3で参戦してきた。
さらに、2019年度からは国内最高峰のツーリングカーレースである「SUPER GT」シリーズGT300クラスにNISSAN GT-R NISMO GT3 2018年モデルで参戦している。このGT300のチームには、大学校の学生だけではなく、全国の日産自動車販売会社のテクニカルスタッフもメカニックとして参加しており、さらにトラック、トレーラーのリースを行なうリアライズが、この「日産メカニックチャレンジ」プロジェクトのメイン・パートナーとなっている。
今回設立する特別給付奨学金制度は、このプロジェクトに賛同・参画するリアライズの寄附金を原資とし、
「将来、自動車整備の分野での活躍を夢みながらも、経済的理由で就学や進学が困難な日産自動車大学校への入学希望者」に対し、「2年間で100万円を、返還義務を課さずに給付する」もの。自動車業界では整備士の不足問題が深刻な課題となっており、この課題を少しでも解決させることを目的に、日産とリアライズは、本奨学金制度を設立した。
日産および日産学園、ならびにリアライズは、この奨学金制度を通して将来の自動車産業に関わる人財育成に取り組むとしている。
リアライズ奨学金の概要
- 対象者:2019年12月までに応募した2020年4月入学者
- 募集人員:5校で20名
- 給付額:1年目:50万円、2年目:50万円(2年目の給付については学内審査あり)