日産自動車とイタルデザインは2018年7月9日、「Nissan GT-R50 by Italdesign」が、7月12日に英国チェスターで開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにて、世界へ向けてデビューすると発表した。
※参考記事:日産&イタルデザイン共同開発による「GT−R」限定プロトタイプを公開
「Nissan GT-R50 by Italdesign」は日産とイタルデザインが初めて提携したことにより誕生したプロトタイプモデル。GT-Rとイタルデザインがそれぞれ2019年、2018年に生誕50周年を迎えることを記念して製作されたものだ。
グッドウッドでのお披露目を皮切りに、今後数カ月の間に世界各地で公開去れる予定となっているが、ユーザー向けにこのプロトタイプから創意を得た車両を、限定生産する可能性があるとのこと。その場合には、50台以下の車両がユーザーそれぞれの好みにあわせて仕立てられ、イタルデザインが生産することになり、価格はおおむね90万ユーロ(約1億1700万円)からになると日産では想定している。
NISMOが手作業で組み立てる3.8L V6のVR38DETTは最高出力が720ps、最大トルクは780Nmを発生し、ビルシュタイン製サスペンションやブレンボ製ブレーキシステムの採用や、2種類のカーボンファイバーを組み合わせて構成されるインテリアパネル、アルカンターラとイタリア製レザーのシートなども含めて、機能面のみならずラグジュアリーさという部分でも高いレベルにあるこのGT−R50は、注目に値するモデルといえるだろう。
イタルデザイン・ジウジアーロCEOのヨルグ・アスタロッシュ氏は
「イタルデザインには、お客さまの夢を実現してきた長い歴史があります。私たちは今回、日産をパートナーとして迎え、夢のGT-Rを実現しました。両社の目指すところは、この『クルマのモンスター』がほどなくして50名の選ばれしエンスージアストの生活に新たな彩りをもたらすことです」
とコメントしている。