2014年9月10日、日産の中国における合弁会社、東風汽車有限公司の乗用車部門、東風日産乗用車公司(東風日産)は、自主ブランドのヴェヌーシアで初となる100%電気自動車「e30」の販売を同日から開始したと発表した。
発売に先立ち、広州市、襄陽市、大連市で実施した先行走行試験を通して、合計300台以上の「e30」が、不具合が発生することなく総計500万kmの距離を走行し信頼性を実証している。この「e30」は、中国のユーザー向けに、手軽なランニングコスト、信頼性とEVならではのドライビングをプレジャーを提供するとしている。なおヴェヌーシア「e30」の販売価格は、26万7800元(現在の為替レートで466万円)から。
「e30」は、普通充電、急速充電のどちらの利用も可能で、急速充電を利用した場合、1回わずか5分の充電で約60kmの走行ができる。モーターの最高出力80kW、最大トルクは245Nm、リチウムイオン電池容量は24kWh、最高速144km/h、0-50km/h加速は4.4秒と発表されており、日本の「リーフ」と同等の性能を持っている。
「e30」は、中国政府による新エネルギー車の普及支援のひとつである購買税免税の対象車両となっている。「e30」は最初に、北京、上海、広州、深セン、大連、武漢、天津、鄭州、杭州の9つの中国都市で発売され、2015年には中国全土で販売する予定でだという。