【日産】プレミアムスポーツバージョンの第1弾「ジュークNISMO」を発表

左からNISMOのチーフプロダクトスペシャリストの田中宏志氏、宮谷正一社長、開発ドライバーのミハエル・クルム氏

日産自動車は2013年1月11日、幕張メッセで開催された「東京オートサロン2013」の会場において、NISMOブランド戦略に基づく高性能プレミアムスポーツバージョンの「ジュークNISMO」をお披露目。同車の予約受付を2月1日より開始し、2月19日より全国一斉に発売すると発表した。消費税を含むメーカー希望小売価格は285万0750円となっている。

このジュークNISMOは1.6Lターボエンジンを搭載した16GT FOUR Type V(4WD)をベースとし、ジュークが持つ個性的な魅力に直系ワークスチューンならではの真価を実感できる走りやデザイン、そして情熱を注ぎ込んだスペシャルバージョンの第1弾となる。2011年12月の第42回東京モーターショーで参考出品されたが、今回は市販車としてデビューさせた。

車両概要としてはまずエクステリアに、国内最高峰のスーパーGTに参戦するNISSAN GT-Rに採用しているNISMOならではのエアロダイナミクステクノロジーを導入。ダウンフォースを約37%向上させ、走行安定性を高めている。特に両サイドをワイド化し、センター部の先端を持ち上げて空気抵抗を低減しながら、ダウンフォースを向上させるフロントバンパーが個性を強力にアピール。さらにフロア下への空気の流入を抑えてリフトを低減するサイドシルプロテクターや、長さを延長して角度も最適化することで空気抵抗を低減したルーフスポイラー(ハイマウントストップランプ付き)も装着されている。

ほかにもエンブレム/オーバーフェンダー/リヤバンパー/エキゾーストフィニッシャーが、いずれもジュークNISMOの専用アイテムに変更されている。グロスブラックのドアサッシュやダーク調のフロントコンビランプ、車幅灯連動の LEDハイパーデイライトも特別装備され、レッドにペイントされたドアミラー(ドアロック連動自動格納機能付き)も大きなアクセントになっている。

インテリアは全体をブラックで引き締めながら、随所にレッドのアクセントを用い、統一感と質感の高さの演出を目指してコーディネイトされている。滑りにくいスエード調の素材を採用した専用シートはNISMOのロゴが入る。また赤いセンターマークを配置したステアリングは日産初の本革・アルカンターラ巻で、シートとともにレッドステッチ付きとなる。

赤い文字盤にNISMOロゴを配したタコメーターやレッドリングのプッシュエンジンスターター、ブラックのルーフトリムもコクピットまわりのスペシャルアイテム。センタークラスター/エアコン吹き出し口/シフトノブ/シフトベースまわり/パワーウインドウ/フロントセンターコンソールの各所にも、ジュークNISMO専用フィニッシャーが採用されている。

NISMOが本気で手がける以上、走りの性能も進化させている。MR16DDTエンジンはターボチャージャーの過給圧制御をよりスポーティにチューニング。出力を7kW(10ps)、トルクを10Nm(1.0kgm)向上させて、147kW(200ps)と250Nm(25.5kgm)を発生。またマニュアルモードのギア比をクロスレシオ化した7速マニュアルモード付きのエクストロニックCVTを搭載。ダイレクト感のあるレスポンスを実現している。

サスペンションの開発に際しては、日本と比較して常用速度が高く、長距離走行や石畳など荒れた路面も多い欧州で徹底した走り込みを行ったとのこと。目指したのは、俊敏なレスポンスと上質な乗り心地で、さらに中高速度領域におけるパワーステアリングのアシスト量を強くすることで、より安定感の高い ステアリングフィールを得たとしている。また、トラクションとグリップ性能を向上させる225/45R18サイズのワイドタイヤと専用18インチ アルミホイールも採用している。

そのほかにも、キセノンヘッドランプ(ロービーム/オートレベライザー付き)や、運転席・助手席SRSサイドエアバッグシステム/SRSカーテンエアバッグシステム/後席アシストグリップ(左右)をセットにした「Sパック」も装備されている。ちなみにベース車に比べると、このジュークNISMOは63.0万円アップの価格設定となっている。

日産自動車公式サイト

COTY
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