【日産】最大積載量2〜4tクラスのトラックが「アトラス H43」から 「NT450アトラス」に一新された理由

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日産自動車の新型トラック「NT450アトラス」

日産自動車は2012年11月8日、最大積載量2〜4tクラスのトラック「アトラスH43」をフルモデルチェンジ。2013年1月8日より「NT450アトラス」として発売すると発表した。この新型車誕生は2010年4月に発表されたルノー・グループとダイムラーAGとのアライアンスに端を発するもので、ダイムラーの国内における提携パートナーである三菱ふそうトラック・バスと日産が商品相互供給に関する契約を締結。三菱ふそうトラック・バスの「キャンター」のOEM車両として供給されるものだ。

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NT450 アトラスには、高効率燃焼と低燃費を両立させた3.0Lのディーゼルエンジンである4 P10型(写真上左)に、トラック唯一のデュアルクラッチを採用した新世代機械式オートマチックトランスミッションのDUONIC(デュオニック/写真上右)を組み合わせて搭載。また再生制御式DPFに加えて尿素水を用いてNOxを分解する尿素SCRの搭載により、燃費を悪化させることなく、排出ガスからNOxとPMを大幅に低減している。4P10型ディーゼルエンジンはFPT社(フィアットパワートレーンテクノロジー社)とダイムラー社、そして三菱ふそうトラック・バスの共同開発されたものだ。

この結果、全モデルにおいて平成22年排出ガス規制(ポスト新長期排出ガス規制)に適合し、さらに同規制値よりNOxとPM を同時に30%低減させることで、高い環境性能を実現。平成27年度燃費基準を達成し、クラストップレベルの低燃費も実現している。

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↑↓写真はカスタム・グレード

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なお4WDについては、標準キャブ車とワイドキャブ車で差別化。標準キャブ車には、2WDと4WDの切り替え操作が不要なフルタイム4WDを採用し、ワイドキャブ車には滑りやすい路面や悪路などの状況に応じて4輪駆動への切り替えが可能なパートタイム4WDを設定している。

価格の一例は以下の通りだが、消費税を含む車両本体の希望小売価格帯は399.42万円から572.145万円までとなっている。販売目標台数は年間 800台だ。

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三菱ふそうトラック・バスの新型トラック「キャンターガッツ」

一方、三菱ふそうトラック・バス(以下MFTBC)は最大積載量1.5tクラスの新型トラック「キャンターガッツ」を2013年1月15日から発売すると発表した。これは前述した商品相互供給に関する契約に基づいて、「アトラスF24」をベースに日産から三菱ふそうトラック・バスへOEM供給されるものだ。

日産自動車公式サイト

三菱ふそうトラック・バス公式サイト

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