【日産】2013年モデルGT-R ニュル参戦のノウハウをフィードバックし細部を熟成させ登場 

NISSAN GT-R 2013年モデルの画像
NISSAN GT-R 「Premium edition」2013年モデル

日産は2012年11月2日、「NISSAN GT-R」の2013年モデルを11月19日より発売すると発表した。今回の年次改良では2012年5月に、開発チーム主体での参戦を果たしたニュルブルクリンク24時間レースで得られた経験とノウハウをフィードバック。エンジンからサスペンペンション、ボディまで手が入れられている。また本モデルは2013年1月以降、北米や欧州、その他の地域でも順次発売していくとのことだ。

改良ポイントとしては、出力に変更はないものの、エンジンの中回転域のレスポンスや高回転域の伸びを向上させたことに加え、車体剛性を高めてスプリングやショックアブソーバー、フロントスタビライザーの仕様を変更している。また「Premium edition」にセミアニリン本革と専用内装色を採用したファッショナブルインテリアを設定したほか、各グレードごとに改良や変更が加えられた。

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エンジンでは、燃料噴射量を従来より高精度に制御できる、高出力用インジェクターを採用。またターボチャージャー過給バイパスに新しいオリフィスを追加したことで、過給圧の急激な低下を抑え、高回転域での加速を持続させることを狙っている。さらにオイルパンに特殊な構造のバッフルプレートを追加(写真上)することで、サーキットなどでのハードなスポーツ走行時にも安定した油圧特性を実現し、オイルパン内での回転フリクションを低減。モチュール製COMPETITION OILをディーラーオプションのエンジンオイルとして設定している。

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シャシー関係では、実際に走行している車両の実動ロールセンターを測定し、タイヤやサスペンションのブッシュのたわみも考慮してロールセンターを下げるなどのチューニングを行っている。これは設計段階での机上データのジオメトリーと、走行中のブッシュのたわみやサブフレームのずれ、タイヤの変形を取り入れた動的に正確なジオメトリーにしたことを意味している。またスプリングとショックアブソーバー、フロントスタビライザーの仕様も変更。フロントサスペンションにキャンバー調整カムボルトを採用して、アライメントの調整精度やセッティング、整備性を向上させている。ドライブシャフトやハブベアリングの締結トルクを上げ、サーキット走行時などにおける高負荷時の信頼性も向上させている。

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機能に関わる部分としては、今回はボディまわりも手が入れられた。ダッシュパネルバーの2カ所と、インストメンバー部にレインフォース(写真上)を追加することで、サスペンション性能の向上に対応し、車体の部分的な剛性を向上させている。

インテリア関係ではまず「Pure edition」でステッチの色を変更し、ドアトリムやインストパッドの縫い目のピッチを拡大。「Black edition」ではブラック&レッドのコンビカラーのステアリングホイールを新採用。さらにRECARO製カーボンバケットシートをメーカーオプションとして設定した。

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↑↓NISSAN GT-R 「Premium edition」2013年モデル

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また「Premium edition」では、ブラックとアンバーレッドの2トーンカラーのファッショナブルインテリアをオプション設定。本革本来の風合いと柔らかさを備えたセミアニリン本革を使用し、手縫いで一品ずつ仕上げたシートを前席に採用している。

仕様と装備に関係する変更としては、まず「Black edition」にドライカーボン製リヤスポイラーとレイズ製アルミ軽量鍛造ホイールをセットでメーカーオプション設定とした。次に「Black edition」と「Premium edition」にバックビューモニターを標準装備。さらに全車に、シートバックの前倒し時の使い勝手を向上させる、サイドノブを前席左右に標準装備とした。

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日産自動車公式サイト

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