2012年8月1日、日産は現在の小型ミニバン・シェアトップの「セレナ」をマイナーチェンジし、Sハイブリッド・システム(スマートシンプルハイブリッド・システム)を新たに搭載したモデルを、同日から発売を開始した。
新型セレナは、クラストップの燃費とSハイブリッド・システムを搭載したにもかかわらず、従来とほぼ同等の価格としている。また、小型ミニバンクラスのシェア40%に引き上げ、2012年度中に10万台を販売するとしている。
今回、セレナに採用したSハイブリッド・システムは、従来から搭載しているECOモーターのエネルギー回生発電量と出力を高めて、補助原動機化し、蓄電容量を高めるためのサブバッテリーをエンジンルームに追加することで実現したシンプルでコンパクトなハイブリッドシステムだ。その概要、システムの詳細は既報の通り。
ハイブリッドシステムのすべてをエンジンルームに収めることで、セレナの特長であるクラス最大の室内空間、使い勝手の良いシートアレンジはそのままに、クラスNo.1の低燃費(15.2km/L:JC08モード燃費/2WD)を実現して、自動車取得税と自動車重量税が免税となっている。
日産はセレナ Sハイブリッド発売のタイミングで、2列目・3列目のシート中央席にELR3点式シートベルトを全モデル標準装備とし、転がり抵抗を低減して燃費性能を高めた低燃費タイヤも採用している。ハイウェイスター(2WD/4WD)には、助手席側ワンタッチスライドドアを標準装備にした。
またオーテックジャパンは、セレナをベースに新たな特別仕様車である、「クロスギア」とライフケアビークル(LV)の「チェアキャブ スロープタイプ」を追加設定した。「クロスギア」は8月1日に「チェアキャブ スロープタイプ」は10月に発売する。