2012年7月10日、日産は「フェアレディZクーペ」、「フェアレディZ ロードスター」、「フェアレディZ Version NISMO」をマイナーチェンジし、7月18日から発売を開始すると発表した。
今回のマイナーチェンジでは、新デザインのフロントバンパーやアルミホイールを採用するなど、エクステリアとインテリアを変更している。ボディカラーには鮮やかな色合いのプレミアムサンフレアオレンジなど新色を設定し、ブレーキキャリパーに赤色塗装を採用するなど、新鮮さとスポーティ感を強調している。またサスペンションはユーロチューンド・サスペンションや、耐フェード性能を向上させたブレーキパッドも採用している。
↑フェアレディZ(ダークメタルグレー) ↑フェアレディZロードスター(ダイヤモンドブラック)
新型フェアレディZ・クーペ、フェアレディZ ロードスターの仕様・装備の主な変更点は以下の通り。
■エクステリア
・LEDデイライトを装着し、低さとワイド感を強調した新形状のフロントバンパーを全車採用。
・ダーククロームの新デザイン19インチ・アルミホイールを採用(Version ST(クーペ)、Version S(クーペ)に標準設定。Version ST(ロードスター)にメーカーオプション設定。
・フェアレディZ ロードスター用に設定されていた18インチ・アルミホイールをフェアレディZクーペにも採用(Version ST、Version S以外)
・赤色塗装のブレーキキャリパーを採用(Version STクーペ、ロードスター)、Version Sクーペに標準設定)
・2種類の新色、プレミアムサンフレアオレンジ(特別塗装色)、ダークブルーなど全8色をボディカラーに設定。
↑シンクロレブコントロール付6MT ↑ディスプレー部が新意匠のメーター
■インテリア
・メーター内に設定した車両情報ディスプレイのベース部カラーをダークメタリックグレーに全車変更。
■メカニズム
・前後ダンパーの減衰力特性を変更したユーロチューンド・サスペンションを全車採用。
・ブレーキパッドに新開発の摩擦材を採用し、低中速から高速まで安定した制動力を維持し、耐フェード性を向上(Version STクーペ/ロードスター、Version Sクーペ))
↑VQ37VHR型エンジン ↑ユーロチューンド・サスペンション
また今回のマイナーチェンジで、オーテックジャパンが製作するフェアレディZ Version NISMOもマイナーチェンジを行い、エンジンの出力特性、タイヤ、ボディ剛性、サスペンション、ブレーキなどの見直しを実施し、従来以上のハイパフォーマンスを実現している。
エンジンではコンピューターのチューニングを見直すことにより、標準車より14psアップさせ355psの最高出力を維持しながら、中速域のトルクアップを図っている。
タイヤは最高峰のグリップ性能を持つ、ブリヂストン製ポテンザRE-11を採用。このタイヤ性能を引き出すためにボディの補剛パーツの追加やブッシュの硬度を見直している。さらに、ブレーキホースとブレーキフルードの変更も行い、ブレーキフィーリングの向上を図るなど細かな改良も実施している。
それ以外に、空力性能を高めたエクステリアパーツ、専用設計の等長デュアル・エキゾースト、本革とスエード調ファブリックを組み合わせた専用のシート表皮やステッチ色などを変更している。