日産はインフィニティ・ブランドのラグジュアリーセダンEV,「LEコンセプト」をニューヨークショーで披露した。LEコンセプトは、コンセプトカーとは言いながら、生産モデルに近い仕上がりで、今後2年以内にインフィニティ・ブランドで発売すると日産は発表している。
デザインは、インフィニティにふさわしいラグジュアリーさを強調し、ダブルアーチグリル、三日月形のリヤピラーを採用。フロントグリルのインフィニティ・エンブレムの下が充電ポートになっている。
LEコンセプトのパッケージングは、バッテリーを床下に搭載することで、広い室内空間とトランクルームを確保しながら低重心化を実現し、ハンドリング性能を高めているという。LEコンセプトの骨格はリーフのものがベースになっていると考えられる。インテリアではEVメーターは、デジタル表示とアナログ表示を組み合わせることで高級感と未来的な雰囲気を演出。センタークラスターにはインテルAtomプロセッサーを搭載した革新的なツインモニターを採用している。
モーターは気持ちの良い加速を実現するため325Nmという強力なトルクを発生し、力強い加速と高速での合流や、車線変更をする際でも静かで滑らかな再加速を可能にしているという。バッテリーシステムは、実績のある出力24kWhのラミネート型リチウムイオンバッテリーを採用し、CHAdeMO規格の急速充電に対応している。
充電は、DC急速充電と先進的な非接触充電システムを利用できる。非接触充電は電磁誘導方式で、コイルはガレージの床に設置。高周波のAC-3.3kWの非接触充電はツインメーターまたはスマートフォンで操作ができる。この非接触充電方式は子供やペットにも安全なのが特徴だ。
LEコンセプトはアラウンドビューモニター付きインテリジェントパークアシストを装備し、ワイヤレス充電コイルの上の適切な位置に駐車することができる。このシステムは、周囲360度の視界を確保しながら前進・後退が可能なe-ステアリングによって実現しているという。またGPSで駐車スペースを登録しておくことにより、車両がガレージに入るとナビゲーションシステムが自動的にアラウンドビューモニターを作動させ、システムが駐車準備完了の状態となる。
また、LEコンセプトは、24時間コンシェルジュサービスを提供するインフィニティ・パーソナル・アシスタント、ナビゲーションサービスなどのインフィニティ・コネクション・システムが利用できるという。