日産自動車は2011年8月31日、GT-R の2011年のバージョンアップキットの中でも単品でのデリバリーの要望が強かったリヤコンビランプの4灯同時点灯ユニットを販売することを明らかにした。価格は7万9800円(消費税込み、工賃などは別途。以下同)。ただしデリバリー開始は9月30日からを予定している。
日産自動車では2011年5月から、GT-R の2011年のバージョンアップキットの第1弾を発売している。これは2010年モデル以前のGT-Rを購入したユーザーを対象にしたキットで、ブレーキとサスペンションシステムをセットにしたAキット、リヤコンビネーションランプ(テール及びブレーキランプ)の4灯同時点灯タイプ、カーボン製クラスターフィニッシャーや新デザインダイヤルスイッチを装着するBキットを設定。
これらのバージョンアップキットを装着すると、最新モデル同様の仕様になり、保証を適用し、査定ポイントもアップするというもの。日産GT-Rは通常の量産乗用車とは別の道を歩んでおり、初期型に乗っているユーザーもバージョンアップを行うことで最新モデルと同等になるというユーザーサービスを徹底し、バージョンアップを行うことでGT-Rに対するロイヤリティを向上させたり、中古車価格の下落を防ぐなどの意味もある。
Aキットは日産オリジナル設計のブレンボ社製ブレーキシステムと、ノルドリンク社と日産自動車が共同開発したビルシュタイン社製ショックアブソーバーを含むサスペンションシステムをセットにしたキット。フロントブレーキはφ390mmの大径薄型ローターを採用し、制動力と耐フェード性、ブレーキパッド寿命を向上させている。またリヤブレーキはバッドを抑えるクロススプリングを変更することで異音の防止効果を高めた。サスペンションシステムは素直なハンドリングと高い限界性能、乗り心地のよさを狙ったものだ。
ちなみにAキットの価格は2009年モデル以前の場合、102万3750円、2010年モデルの場合は71万850円。Bキットの価格は13万1250円。これらのキットの装着は日産ハイパフォーマンスセンターか、GT-R特約サービス工場で行うことになっている。