三菱 トライトン3台でアジアクロスカントリーラリーの総合優勝を目指す

三菱自動車が技術支援するチーム三菱ラリーアートは、2025年7月1日、タイで8月8日(金)~16日(土)に開催されるアジアクロスカントリーラリー(AXCR)2025に、ピックアップトラック「トライトン」の3台体制で参戦すると発表した。

近年のアジアクロスカントリーラリーは6日間で約2000kmの行程で競われてきたが、開催30回目を迎える今大会は8日間で約2500kmと過酷な設定として競われる。チーム三菱ラリーアートは、トライトンのエンジンの耐久性向上や足回りなどの熟成を図り、3年ぶりとなる総合優勝を目指すことになる。

チーム三菱ラリーアートは、タイのタントスポーツが運営し、三菱自動車から増岡浩が総監督として参画、開発部門のエンジニアが参戦車の開発を行なうとともに、競技期間中はチームに帯同してテクニカルサポートを行なう。

ドライバー/コドライバーは、2022年大会で総合優勝を果たしたチャヤポン・ヨーター(国籍:タイ)/ピーラポン・ソムバットウォン(国籍:タイ)を筆頭に、2024年大会で5位入賞した田口勝彦/保井隆宏、2024年大会に初出場して完走を果たした小出一登/千葉栄二を引き続き起用する。

チャヤポン・ヨーター選手と田口勝彦選手は2024年の仕様をベースに、各所に改良が施された車両で参戦し総合優勝を目指す。三菱自動車の社員であり、開発部門のテストドライバーである小出一登は、競技用に最適化されたオートマチックトランスミッション車で参戦し、市販車の高性能化の技術検証を行なうとともにチームメイトのサポートを行なう役割を果たす。

チーム三菱ラリーアートは6月前半にタイの中央、カオヤイ国立公園周辺のオフロードコースで本番を想定して走り込む高負荷耐久テストを実施。エンジンや車体の信頼性・耐久性を確認しながら、サスペンションなど足回りのセッティングを行ない、本番に向けた調整を実施した。

チーム三菱ラリーアートの増岡浩総監督は、「今回のアジアクロスカントリーラリーは、新型となったトライトンで臨む3度目のラリーになります。ハイスピードコースでの加速性能やテクニカルコースでのハンドリング、泥濘路や川渡りなど極悪路での走破性など、これまでにもあらゆる場面で高いポテンシャルを発揮してきました。今回はエンジンの高トルク化と耐久性向上のほか、足回りを中心に熟成を図り、総合優勝を狙えるクルマに仕上げています。メンバーは経験を積み、チームワークも高まり、チームとしての総合力が向上しています。3年ぶりの総合優勝に向けて最高の状態に仕上げていきますので、ご期待下さい」とコメントしている。

【チーム三菱ラリーアート 概要】
総監督:増岡 浩(三菱自動車)
チーム代表:シャユット・ヤンピシット(タントスポーツ)
テクニカルディレクター:コーポン・アマータヤクン(タントスポーツ)
テクニカルサポート:相羽規芳 (三菱自動車、車体開発担当)、築城政隆(三菱自動車、エンジン開発担当、古市哲也(三菱自動車、電子電装開発担当)

出場ドライバー/コドライバー
チャヤポン・ヨーター:タイ・ウドーン タニ出身 1987年8月16日(37歳)タイ国内の数多くのラリーやレースで活躍中。2022年のAXCRでは、チーム三菱ラリーアートに初出場初優勝をもたらした。
コドライバー:ピーラポン・ソムバットウォン

田口勝彦:岡山県出身 1972年2月7日(53歳)FIAアジアパシフィックラリー選手権のチャンピオンを2度獲得するなど、海外でも活躍する国際的なラリードライバー。AXCR2024では総合5位に入賞し、3度目の挑戦となる今回は総合優勝を目指す。
コドライバー:保井 隆宏

小出一登(三菱自動車):愛知県出身 1979年6月19日(46歳)三菱自動車のテストドライバーとして、これまでに「パジェロ」や「ランサーエボリューション」等、数々の新型車の試験を担当。現在ではテストドライバーの運転教育インストラクターや国内外イベント等でデモンストレーションドライバーを務める。AXCRには2024年初参戦し、チームメイトをサポートしつつ、完走を果たした。
コドライバー:千葉栄二

三菱自動車アジアクロスカントリーラリー特設サイト:https://www.mitsubishi-motors.com/jp/brand/ralliart/axcr/axcr2025/

アジアクロスカントリーラリー 2025公式サイト:https://asiacrosscountryrally.com/index_ja.html

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三菱自動車 公式サイト

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