三菱は、中国で「アウトランダー」の現地生産を2016年8月29日から開始することを発表した。
アウトランダーを現地生産するのは日中合弁会社の広汽三菱汽車で、同社は2012年9月に設立後、「ASX(日本名:RVR)」や「パジェロスポーツ」を生産。中国における生産・販売拠点として重要な役割を担っている。
三菱は、アウトランダーを中国で生産することにより、中国自動車市場の中でも特に成長が著しいSUVの商品展開を強化し、販売拡大を図っていく狙いだ。
現地生産開始に先立ち開催された式典で、三菱の白地浩三副社長は「今回生産・販売が開始される『アウトランダー』は、三菱の4WD技術を継承しつつ、都会的な外観や先進的な装備を備えたSUVで、高い評価を得ている。この『アウトランダー』が、『ASX』や『パジェロスポーツ』に加わることで広汽三菱は、より強固なSUVラインナップを持つことになり、中国市場における地位を確実なものにすることができると確信している」と語った。
世界の自動車市場を牽引する中国。三菱はその市場で、多様化するニーズに対応していくことで事業強化を図り、三菱ブランドの確立・向上を目指していくという。