三菱は、オーストラリアの南オーストラリア州と電気自車の普及とインフラ整備について協力していくことを発表した。同社の益子修会長兼社長CEOが南オーストラリア州の州知事を表敬訪問するとともに、同州のカンガルー島にも赴き、その旨を伝えた。
南オーストラリア州は、「カーボン・ニュートラル・シティ」として2050年までに州内の排出ガスを実質ゼロとすることを目指している。この施策のひとつに低排出ガス車の普及があり、今後3年間で公用車の30%にあたる約2000台を、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)をはじめとする低排出ガス車に移行していく計画だ。
また、同州のカンガルー島はオーストラリア固有の野生動物が多く生息することで知られ、年間20万人以上の観光客が訪れるオーストラリア有数の観光地。同島では州政府の方針のもと、エコツーリズムプログラムの一環として、同社のプラグインハイブリッド車「アウトランダーPHEV」を観光客に貸し出しており、今後も電動車を活用していく計画だという。
益子社長は今回の表敬訪問で、「南オーストラリア州のカーボン・ニュートラル・シティへの取り組みやカンガルー島のエコツーリズムの活動に賛同する。当社は南オーストラリア州とカンガルー島の施策に対し、電気自動車やプラグインハイブリッド車の電動車普及、そのための急速充電器設置といったインフラ整備を通じ協力していく」とコメントした。