三菱アウトランダーPHEVの電気を使ってオートキャンプ。これが今回ラジオ番組の体当たりチャレンジ企画のテーマだが、 こうした使い方をしてみると改めてアウトランダーPHEVの魅力を実感したのだった。
モデル概要
アウトランダーPHEVについては、かなり理解が深まっていると思うが、概要をおさらいすると、ボディサイズは全長が4695mm、全幅1800、全高1710mm、ホイールベース2670mmで、SUVのボディ形状をしたCセグメントサイズ。
特徴は2モーター式のプラグインハイブリッドで、前後に駆動用モーターを搭載。モーターの出力はフロントが60kW(82ps)、リヤが70kW(95ps)で電力量は13.8kWhを搭載している。そのPHEVとしては大容量なバッテリーによりEV走行換算距離は57.6km(WLTCモード)と、片道20km程度のドライブであれば、確実にガソリンを使わないことも可能だ。
そしてガソリンエンジンも搭載しており、2.4Lで128ps/200Nmの出力を持っている。エンジンは主にバッテリーを充電するための発電機の働きと、高速走行はモーターよりも効率がよいので、エンジンが直接駆動して走行するという2つの役目を持っている。さらにハイブリッドもシリーズ式とパラレル式が自動で切り替わり、常に走行状況に応じて、最も効率の良い駆動方式を選択しながら走行するというのがアウトランダーPHEVの特徴だ。
もちろん、このサイズのボディに5名乗車し、キャンプ道具などのレジャー用品を満載しても、驚くほどの力強い走りができる。これはモーターの特徴をうまく利用しており、低速でも、中間加速でもグッと加速する力強さは大きな魅力でもある。
いろんな走り方ができる
そしてアウトランダーPHEVはできるだけモーターで走行することが多いので、とても静かというのも魅力。充電や駆動でエンジンが稼働しても静粛性は高く保たれ、高級車レベルの静かさではないだろうか。もちろん、SUVという車型も魅力あるしAWDでもあるわけで、言うまでもないが雪道も安心だし、悪路走破だってこなすSUVの性能を持っている。
さらにBEV(バッテリーEV)のように電欠の心配がないのも嬉しい。蓄電量が減れば自動でエンジンがかかって充電を始めてくれる。ちなみに、V2H(ヴィークルtoホーム)ではアウトランダーPHEVの電気を家庭に供給した場合、一般家庭の1日の消費量を10kWhとして計算すると、ガソリン満タンで約10日間もの電力を補うことができるのだ。災害時などには安心材料になる。また、急速充電器にも対応しているので、出かけた先で充電することもできる。つまり、自宅に充電器がなくても全く問題ないということだ。
そして発電している電気は車載バッテリーに蓄積され、今回はこの蓄積された電気でキャンプ料理をするというのが、今回のチャレンジテーマだったわけだ。
動く電源
利用できる家電製品は1500Wまでが可能なので、一般家庭にあるほとんどすべての家電製品は問題なく使える。例えば炊飯器やホットプレート、トースター、そしてドライヤーといったあたりが大容量を必要とする家電製品だろう。そうしたものも問題なく使えるのだ。