三菱は2018年1月29日、「アウトランダーPHEV」の欧州市場における販売台数が、2013年10月に発売してから約4年間で累計10万台を達成したと発表した。
アウトランダーPHEVの欧州市場での販売は、当初は需要があった少数国(充電設備のインフラがある等)に限られていた。しかしその後、多くの欧州各国で需要が高まり、発売から2年後の2015年12月には、累計販売台数が50,000台に到達。欧州のSUV市場に大きなインパクトを与えた。
さらにモデルの絶え間ない進化によって、アウトランダーPHEVは2015年〜2017年の3年連続で、欧州におけるプラグインハイブリッドEVの販売でトップとなった。また2017年1月〜12月を見ると、欧州市場における三菱の販売台数の10%以上をアウトランダーPHEVが占めている。
欧州においてSUVのプラグインハイブリッドEVが増加する中、アウトランダーPHEVは英国、ノルウェー、スペインにおいて、プラグインハイブリッドEVカテゴリーの2017年の販売台数で1位を獲得。そして欧州34カ国総合での2013年10月〜2017年12月累計販売台数は、100,097台に達した。
アウトランダーPHEVは、三菱の強みである四輪制御技術と電動化技術の粋を集めたSUVのプラグインハイブリッドEVとして、2013年に他社に先駆けて発売。環境性能と経済性、そして信頼性に優れ、環境対応車の激戦区である欧州において広く普及した。
最大の特徴はEVをベースとした独自の構造にある。トランスミッションやプロペラシャフトのない電動車ならではのシンプルなレイアウトにより、軽量化やエネルギーの効率化を追求し、ユーザーに電動車ならではの優れた環境性能と、滑らかで力強い走りを提供してきた。
現在、アウトランダーPHEVは三菱が誇るフラッグシップモデルであり、プラグインハイブリッドEVは三菱における商品戦略上のコア技術となっている。欧州市場における累計販売台数10万台という事実は、「行動範囲を広げたい、様々なことに挑戦したい」というユーザーの想いに応えようとする、三菱のブランドメッセージを裏付けるものといっていいだろう。
欧州市場でのアウトランダーPHEV 販売台数トップ10カ国
1. イギリス : 34,108台
2. オランダ : 25,399台
3. ノルウェー : 13,429台
4. スウェーデン : 9,957台
5. ドイツ : 6,743台
6. フランス : 2,580台
7. スペイン : 1,941台
8. スイス : 1,321台
9. ポルトガル : 795台
10. ベルギー : 725台
車両に関する詳細はアウトランダーPHEV車種サイトを参照。