三菱自動車 軽自動車発売60周年「eKワゴン」20周年

三菱自動車は2021年10月11日、初代「eKワゴン」の発売から20周年を迎えるとともに、三菱の軽自動車の先駆けとなる「三菱360」の発売から60周年を迎えたことを発表した。

現在の「eK」シリーズ

戦後の軽自動車ブームの中で「三菱360」は1961年に発売され、三菱の軽自動車シリーズの先駆けとなるなど軽自動車に関しては老舗だ。三菱はこれ以降、60年間にわたり軽自動車を生産・販売している。

1961年発売の「三菱360」。FR駆動方式を採用。2サイクル2気筒エンジンの最高出力は17ps
「三菱360」をベースとした1962年発売の初の乗用車タイプ「ミニカ」

乗用車では「ミニカ」(1962年)、商用車では「ミニキャブ」(1966年)を2本柱とし軽自動車シリーズが展開された。

現在のスーパーハイトワゴンの元祖「ミニカ トッポ」

現在人気のスーパーハイトワゴンの源流となる「ミニカトッポ」(1990年)を追加しており、クロスカントリーSUV「パジェロ」譲りのデザインと本格的な4WD性能を備えて人気を博した「パジェロミニ」(1994年)や、ミッドシップでリヤ駆動のレイアウトを取り入れて斬新なデザインと高い安全性を両立した「アイ」(2006年)など、画期的な軽自動車を世に送り出してきている。

これら以外にユニークな商品としては、6代目「ミニカ」のオープントップ(1986年)や、最高出力64psを発生する世界初のDOHC/5バルブ/インタークーラーターボエンジンを搭載した7代目「ミニカ」ベースの「ダンガン」(1989年)なども発売している。

2001年発売の新シリーズ「eK ワゴン」

「eK」シリーズは2001年に発売された初代「eKワゴン」に端を発している。「eK」というネーミングは、従来のミニカに別れを告げ、長く愛される真に「いい軽(eK)」を作ろうと発足した開発部門の「EKプロジェクト」から命名されている。

初代モデルは「eKスポーツ」やシックでモダンな「eKクラッシィ」、SUVテイストの「eKアクティブ」などのシリーズ車種をラインアップ。2代目「eKワゴン」では軽ボンネット車初となる後席スライドドアを装備。3代目「eKワゴン」ではセミトールワゴンタイプからハイトワゴンタイプへとボディタイプを変更。現在販売中の「eKワゴン」は4代目となる。

なお「eK」シリーズはこれまでに累計113万台以上(2021年9月時点)を販売している。

世界初の量産EV「アイ MiEV」

また、2009年6月には他社に先駆け、世界初の量産電気自動車「アイ ミーブ」を発売していることも注目点だ。「アイ ミーブ」に続いて「ミニキャブ ミーブ」、「ミニキャブ ミーブ トラック』とラインアップを充実させ、軽自動車EVのシティコミューターとしての可能性も提案した。

日産との共同開発により2022年前半に発売予定の新型軽自動車EV

この革新的な軽自動車EV構想を受け継ぐニューモデルとして2022年度初頭には新開発の軽自動車EVを投入する計画となっており、新たな潮流を巻き起こそうとしている。

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