【三菱】日産と共同開発した「eKワゴン」、「eKカスタム」の発売を開始

軽自動車では異例なほどプレスラインが明確でダイナミックなeKワゴン「G」

2013年6月6日、三菱自動車は2011年に日産と設立した合弁会社「NMKV」を核として、日産と共同開発したトールワゴンタイプの新型軽自動車「eKワゴン」、「eKカスタム」を同日から発売を開始すると発表した。この「eKワゴン」、「eKカスタム」と日産ブランドの「DAYZ」により、軽自動車市場を支配するダイハツ、スズキ、ホンダに戦いを挑むことになる。

「eKワゴン」、「eKカスタム」は、三菱自動車と日産の合弁会社「NMKV」が企画を担当し共同開発する軽自動車の第1弾となり、三菱の軽自動車作りのノウハウと、NMKVによるマーケティングヤ商品企画により、現在求められる軽自動車像を追求。特に従来の軽自動車にないデザインや上質感を備え、快適空間と運転のしやすさ、クラストップの燃費性能を実現している。なおNMKVに規格による第2弾は、2014年初頭を目標にスーパーハイトワゴンを送り出すという。

新型「eK」ワゴン、カスタムを発表する三菱の益子CEO
40%に達するシェアを持つ軽自動車市場
軽自動車のメインの「ハイトワゴン」にまず「eK」を導入

 

三菱のeKワゴンそしては3代目となる今回の新型「eKワゴン」、「eKカスタム」は、現在の軽乗用車の中で40%以上を占める最大市場であるトールワゴンのニューモデルだ。13km/h以下でエンジンを停止するアイドリングストップ機能「オートストップ&ゴー」など最新の技術を採用し、クラストップの燃費29.2km/Lを実現している。しかし、燃費性能以上にかいつはデュアル重視されたのが軽自動車の常識を超えるデザインや質感だ。

新型得Kワゴン、eKカスタムの開発コンセプト

デザインは、メインとなる女性ユーザーを意識し「かっこ可愛い」がテーマになっている。ボディサイドのダイナミックな3本のキャラクターライン「トリプルアローズライン」と、流れるようなルーフラインにより、伸びやかで躍動的でこれまでの軽自動車にはない立体感がデザインされている。 「eKワゴン」は、光沢ブラックのフロントグリルに配した2本のクロムメッキラインとヘッドランプ内のターンランプに続く。また、ヘッドランプは切れ長のアイラインの中央に、輝きのある瞳をイメージしたリフレクターを配して表情を作り出している。

「eKカスタム」は、フロント全体を大型クロムメッキグリルとディスチャージランプを組み込んだヘッドランプにより、精悍な表情としている。また、大型バンパー、サイドエアダム、リヤスポイラーなどを装備し力強さと安定感あるデザインとしている。

ボディカラーは、「eKワゴン」は新色のチェリーブラウンパール(有料色)、パープリッシュネイビーパール(有料色)、ブリリアントターコイズメタリックを含む全8色。「eKカスタム」はプレミアム感ある4色ラインナップしている。

ターボエンジンを搭載するeKカスタム「T」

インテリアデザインは開放的で、柔らかなイメージを表現している。インストルメントパネルには、ピアノブラック調のセンターパネルを配し、軽自動車初の先進的なタッチパネル式オートエアコンを採用(「eKワゴン」の「E」を除く)。

フロントシートは、ホールド性を重視、リヤシートは、下肢のサポート感を含め、ソファのような座り心地とし、上質感あふれる快適性を訴求している。収納スペースとしては運転席側にアンダートレイ、助手席側に上下グローブボックス、オープントレイ、シートアンダートレイ(「eKワゴン」の「E」を除く)など、便利な収納を豊富に備えてる。

カラーは、「ekワゴン」はブラック&アイボリー内装とし、シート生地はソフトファブリックを採用。「eKカスタム」は、スポーティなイメージのブラック内装とし、シート生地は高級感ある縦柄のスエード調ファブリックを採用する。

eKワゴンのパッケージング
ピアノブラック、タッチパネル式エアコンコントロール

 

パッケージングは 先代「eKワゴン」に対して全高を+70mm、ホイールベースを+90mmとしたことで、大幅に居住空間を拡大し、後席は前席とのスペースを+107mmとしたことにより、リヤシートの居住性を向上。また女性ユーザーに必須の約99%の紫外線カット率を実現した99%UVカットガラスをフロントドアガラスに採用(「eKワゴン」の「E」を除く)。フロントウインドウは約100%のUVカット機能がある合わせガラス、リヤドア/クォーター/テールゲートにも約94%のUVカット機能のあるプライバシーガラス(「eKワゴン」の「E」を除く)を採用。デルタウィンドウガラスを含むすべてのガラスにUVカット機能を持たせている。

新型「eKワゴン」は先代モデルに対して、ホイールベースの延長やタイヤのサイズアップを実施しながら、最小回転半径は4.4mを維持(「eKカスタム」の「T」を除く)。また、電動パワーステアリングは、車庫入れなどの低速走行時には軽め、高速走行時はしっかりとした手応えのある設定とし、安心感があり運転のしやすい操舵フィーリングにしている。

リヤビューカメラ搭載モデルはバックミラーに後方の映像を表示

またシフトレバーを「R」に入れると、車両後方の映像をルームミラー内のモニターに表示するリヤビューモニター付ルームミラーを「eKワゴン」の「G」、「eKカスタム」の「G」、「T」に標準装備している。この他にヒルスタートアシスト(「eKワゴン」の「E」、「eKカスタム」の「T」を除く)も採用。また「eKカスタム」の「T」は、ESP、ブレーキアシストとのセットで、8月からメーカーオプション設定する。

エンジンは「i」のリヤに搭載されているエンジンをFF用とし、さらにフリクション低減、燃焼改善により、低燃費で高性能な新世代MIVECエンジンを搭載する。「eKワゴン」と「eKカスタム」の「M」「G」の2WD車には、13km/h以下の減速時にアイドリングを停止させるコーストストップ機能付オートストップ&ゴーを採用、 軽トールワゴンでクラストップの低燃費29.2km/L(JC08モード燃費)を実現。なお「eKカスタム」の「T」はターボエンジンを搭載する。トランスミッションは副変速機付きのCVT、「INVECS-III」を採用している。

ボディ骨格に高張力鋼板を56%採用し軽量化

ボディは高張力鋼板に使用比率を56%に大幅拡大するなど徹底した軽量化、空気抵抗の低減、走行抵抗の低減により燃費を向上させている。ボディ骨格は、レインフォース類の小型化や薄肉化といった構造の合理化により、先代モデルに対して約10%の軽量化になっているという。

また軽自動車として最長10年または10万Km特別保証延長を採用している。 エンジン、トランスミッション、ステアリングなどの特別保証部品を、初年度届出日から5年または10万kmのいずれか早い方まで保証。さらに、販売会社での申し込みによる保証延長点検を実施頂くことで、最長10年または10万kmのいずれか早い方まで保証を延長する。また「ぷちリペア保証」を導入し、新型「eKワゴン」、「eKカスタム」を購入したユーザーは、初度検査年月日から1年以内の偶発的な事故または人為的な第三者による事故において車両を修理する際の費用を、1回(1事故)に限り最大5万円まで保証するシステム(免責3000円)も採り入れている。

三菱eKワゴン eKカスタム諸元表

なお、三菱は今回の新型「eKワゴン」、「eKカスタム」の発売に合わせ、「i」、「ミニカ・トッポ」の生産を終了した。ただし「i」のボディを使用するEV、「i-MiEV」は従来通り生産する。

三菱自動車公式サイト
NMKV公式サイト

COTY
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