三菱自動車は2025年12月18日、4WDミニバン「デリカD：5」のビッグマイナーチェンジモデルを発表した。発売は2026年1月9日からとなっている。
デリカD：5は、高い悪路走破性を備えた独自のポジションに立つオールラウンド・ミニバンとして、2007年1月に登場している。発売から19年目を迎えるロングセラーモデルだ。
改良型デリカD：5は、2025年10月の「ジャパンモビリティショー2025」にプロトタイプとして披露され、10月30日から予約注文の受け付けが開始されている。
今回のマイナーチェンジでは「唯一無二の特徴である力強いスタイリングと走りをさらに進化させた」としている。ラインアップは3グレード展開で、いずれも7人乗り、8人乗りを設定している。
エクステリアでは、フロントグリルを中心に前後のバンパーデザインを変更。リヤゲートは、「DELICA 」のロゴがリヤガーニッシュに配置するデザインに変更されている。
ボディサイドはホイールアーチモールの追加により、より力強さ、高い走破性を表現。ホイールアーチモールが備わったことにより、全幅は従来型の1795mmから1815mmへと拡大されている。ホイールも新デザインを採用。
インテリアは、8インチのカラー液晶メーターの装備や、運転席まわりのパネルに傷つきにくいダークグレー塗装を採用するなどして質感を高めている。
シートには特別仕様車の「CHAMONIX（シャモニー）」にも用いられたスエード調素材（撥水機能付き）と合成皮革のコンビネーション表皮を採用し、カーキ色のステッチを組み合わせている。
細部では、センターコンソールやフロアコンソールの下部に、USB Type-Cポートがそれぞれ2個追加されている。
シャシー、駆動制御では4輪統合制御技術「S-AWC」がデリカD:5に初採用され、4WD、ASC、AYC、ABSを統合制御することで走行性能、操縦性を大幅に向上させている。
様々な路面状況下で高い走破性と操縦安定性を実現するため、走行モードは「ECO」、「NORMAL」「GRAVEL」、「SNOW」の4モードが設定されており、走行シーンに適合させることができる。またヒルディセントコントロールも装備されている。
運転支援技術「e-Assist」もアップグレードされ、「衝突被害軽減ブレーキシステム」には、従来の車両と歩行者の検知に加え、新たに自転車の検知も可能に。「誤発進抑制機能」は、後退時でもアクセルの踏み間違いに対応するようになっている。
また、前後バンパーに搭載した超音波センサーにより、車両付近にある障害物の位置をメーター表示と音で知らせる「パーキングセンサー」の追加や、従来型からカメラ画質を約3倍高め、両サイドビュー＋フロントビューや、バードアイビュー＋透過フロントサイドビューの画面表示により車両周囲の視認性も高めている。さらに移動物検知機能が組み込まれた最新の「マルチアラウンドモニター」や、前方車両の発進を知らせる「先行車発進通知」も採用さしいる。
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