三菱 2017年10月度の生産・販売・輸出実績を発表

三菱は2017年11月29日、2017年10月度の生産・販売・輸出実績を発表した。

国内生産の10月度実績は55,772台。このところ順調に台数を伸ばし、9月に5万台を超えたが、10月もそのペースを維持する形となった。前年比で見ても126.0%を記録し、年度累計で見ても、313,410台は前年比で118.3%となっている。

海外生産の10月度実績に関しては、46,106台という数字は前年比で96.5%とやや減少している。しかし、これは9月に6万台超えで前年比150%超を記録した短期的な反動と見ていいだろう。年度累計では351,666台を生産しているし、前年比は119.3%と国内生産の数字を上回っているのだから、好調の波には乗っているのが見て取れる。

内訳に目を向けると、アジアが44,486台で前年比96.5%なのだが、これはタイが23,120台と前年比72.5%に落ち込んだことが響いている。一方で中国は8,257台。前年比は137.0%で、じわりじわりと構成割合を増やしつつある。

総生産として見ても、10月度実績は101,878台で前年比110.7%。5月以来6カ月連続の前年比増となった。

好調の生産に対し、販売はやや減少傾向が見られた。国内販売台数は5,490台で、これは前年比81.9%。3月以来7カ月ぶりに前年の台数を割り込んだ。

落ち込みが大きかったのは登録車で、2,148台は前年比76.5%。軽自動車に関しても3,342台で前年比85,8%となっている。唯一前年比が大きく上回ったのはRVRの126.1%だが、他はデリカD:5が907台で前年比91.2%、アウトランダーが161台で前年比93.6%、アウトランダーPHEVが237台で前年比48.8%といった結果となった。

軽自動車についても、売り上げ頭のeKワゴン・eKカスタムが1,630台で83.3%となった等で減少傾向。しかし登録車、軽自動車いずれも、年度累計は決して悪い数字とはなっていないので、短期的な振れ幅のうちと見てよさそうだ。

輸出出荷は流れとしての減少傾向に変わりはなく、29,693台で前年比87.0%というのは、2016年4月以来、19カ月連続しての前年比減となっている。内容的にも、アジアと欧州が大きく減少し、北米が増加というのは、これまでと同じパターンでの推移となった。

三菱 2017年10月度 生産・販売・輸出実績

ページのトップに戻る