三菱は2017年10月30日、2017年9月度の生産・販売・輸出実績を発表した。
9月の国内生産は53,882台。前年比は112.5%となり、2017年5月以来5カ月連続しての前年比増となった。2017年度上半期の累計でも、257,638台は前年比116.8%となり、順調な伸びを見せている。
また8月と同様、海外生産はさらに大きな前年比増となった。生産台数62,236台は、前年比では151.0%。同じく5カ月連続の前年比増だ。
こうした伸びのおかげで、2017年度として見た生産台数も305,560台で、前年比は123.7%という高い水準。2017年暦年累計でも、456,372台で前年比118.1%という、好調な数字となっている。
海外生産の内訳では、やはりアジアが全体の96%ほどを占めていて、中でもタイが37,485台と非常に多く、前年比も119.3%と堅調だ。ただし伸びが大きいのは中国で、10,281台は前年比が414.4%。今後もますます生産台数を増やしていくことになるのだろう。
また総生産は116,118台で、前年比は130.3%。こちらも5カ月連続しての増加となった。
国内販売も、ここ半年は単月の前年比が増加を続けている。登録車は3,950台でまだ規模は小さいものの、前年比は236.0%という倍増以上の伸び率を記録。2017年度の累計で見ても、16,900台、前年比136.2%となっている。
登録車好調の筆頭となっているのは、相変わらずデリカD:5だ。9月の実績では登録車全体の1/3以上を占め、前年比はじつに404.3%。アウトランダーもPHEVを含めると945台を売り上げている。
軽自動車についても、9月実績6,787台は前年比で122.8%。2017年度上半期の販売台数では前年同期の157.9%だから、順調な増加を続けていると言っていいだろう。
国内販売の合計は9月単月が10,737台、2017年度累計が42,613台で、いずれも前年比が150%近い数字を記録している。
輸出出荷は合計が34,362台。前年比95.0%で、2016年4月以来、18ヶ月連続前年比減となった。北米は13,617台で前年比226.7%となっているのだが、アジアと欧州がそれぞれ44.5%、63.3%となったのが減少の理由だ。
もちろんこれは海外生産増加に伴う変化を含んだ数字。販売台数の増減と直結するものではなく、多くの自動車メーカーに共通する傾向となっている。