三菱は、2017年6月度の生産・販売・輸出実績を発表した。前月に上向きに転じた国内生産は6月も好調が続いている。47,952台は、前年比で130.0%。150%近かった5月ほどではないにしても、大きく台数を伸ばしつつある傾向ははっきりと表している数字だ。
累計台数の方に目を向けても、2017年暦年では、年初頭の数字に引っ張られる形でまだ前年を上回るまでに至っていないものの、2017年度の方は前年比118.0%の117,918台。これも好調を示すデータといえるだろう。
海外生産も順調な伸びを見せていて、6月実績は49,501台となり前年比は106.7%。このうち47,968台を占めるのはアジアでの生産となる。
さらにその内訳としては、タイが半分以上となる29,404台を生産。こちらは規模は大きいものの前年比は94.6%と、やや減少傾向にあるようだ。
一方で中国は、現地ブランド車を統計から除いているため、台数として現れる数字は8,411台に止まっているものの、前年比は197.5%と2倍近い伸び。やはり中国の動きは色々な意味で目が離せない。
ちなみに総生産は97,453台で前年比は117.0%。2カ月連続での前年比増となった。
国内販売もことのころいい数字が続いている。6月の販売実績は3,516台で、前年比は141.7%。2017年度累計でも7,811台は前年比121.2%となっている。
相変わらず「デリカD:5」は良く売れていて、前年比200.3%となる1,292台を販売した。10年前に登場したモデルであることを考えると、非常に効率のいい稼ぎ頭になっている。「アウトランダー」もPHEVを含めると、6月は737台を販売しているて、こちらも前年比は2倍近い。
軽自動車は全体で4,713台が販売され、前年比は363.4%。「eKワゴン・eKカスタム」は2,461台で、やはり人気の高さが伺える。「ekスペース」も1,080台が販売された。
輸出出荷は6月の合計が30,095台で、これは前年比88.2%となっている。この点に関しては、2016年4月以来15ヶ月連続の前年比減となる。
しかし海外生産が増えている分、アジアが1,658台で前年比60.6%となっていること、同様に欧州が8,546台で前年比82.4%となっていることが、大きく影響した数字といっていいだろう。北米への輸出については9,582台で、前年比109.8%と増加している。