三菱自動車は2025年7月17日、3列シートレイアウトで7人乗りの新型ミッドサイズSUV「デスティネーター」をインドネシアで世界初公開した。
7月23日から開催される「第32回インドネシア国際オートショー」で展示、販売が開始される。

このデスティネーターは、ミツビシ・モーターズ・クラマ・ユダ・インドネシアで生産され、今後はベトナム、フィリピンなど他のASEAN地域や、南アジア、中南米、中東、アフリカに順次投入する計画となっている。


ボディサイズは、全長4680mm、全幅1840mm、全高1780mmで、ホイールベースは2815mm。最高出力120kW(163ps)/5000rpm、最大トルク250Nm/2000-4000rpmを発生する1.5L直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載。この4B40型エンジンはアトキンソンサイクル運転を採用している。トランスミッションはCVTを組み合わせ、駆動方式は2WD(FF)。パッケージングは3列シート/7人乗りのSUVだ。

フロント・サスペンションはマクファーソン・ストラット式、リヤはトーションビーム式を採用。直進安定性と操縦安定性を高めるとともに、乗り心地を向上。ASEAN地域の路面状況を再現した国内のテストコースで走行試験を重ねたことに加え、現地でも評価を繰り返してチューニングを施したことで、荒れた路面やうねりのある路面でも快適な乗り心地を実現。また最低地上高は214mmを確保して悪路走破性を高めている。

デスティネーターは、洗練された本格的なSUVデザインとし、乗員すべてが心地よく過ごせる広々とした上質な室内空間を持ち、力強く爽快な加速性能とさまざまな路面や天候で安全・安心の走破性がアピールポイントだ。

デザインは、力強さに加えて高級感と先進性を演出するアクリルグリルのフロント・マスク、リヤは、往年のパジェロが装着していた背面式スペアタイヤをモチーフとした六角形のデザインコンセプト「ヘキサガードホライズン」を配置し、SUVらしい走破性の高さを表現。

インテリアは、7名乗車を念頭に乗る人すべてが心地よく過ごせるよう、広々とした上質な空間とし、1列目シートは、広い頭上空間を確保するとともに、シートをホールド感のある造形とすることで、座り心地を向上。

2列目シートは、頭上に加えて肩回りのスペースにもゆとりを持たせるとともに、最大で100mmの前後スライド機能を備え、快適性を高めている。3列目シートは、高いヒップポイントと十分なニールームを確保し、ロングドライブでも気にならないゆとりある足元スペースを実現。また、3列目シート用のリヤクーラー吹き出し口も設けている。

ルーフには電動パノラマサンルーフ(チルト&スライド・セーフティ機構付)を採用。マップランプ部に設置している操作スイッチに加え、三菱車で初めてディスプレイによる操作が可能で、ガラスやサンシェードの開度を5%刻みで設定することができるほか、ルーフガラスを換気のためにチルトアップすることができる。
インフォテイメントは、スマホ連携ディスプレイオーディオと8インチのメーターディスプレイを一体化させた大型パネルを採用。スマホ連携ディスプレイオーディオは12.3インチとし、かつての3連メーターをオマージュしたマルチメーター表示など多彩なコンテンツを表示できる。
オーディオはヤマハと共同開発した「ダイナミック サウンド ヤマハ プレミアム」を搭載している。
