三菱は2017年12月27日、2017年11月度の生産・販売・輸出実績を発表した。
11月の国内生産は52,371台。前月よりやや減少してはいるものの、前年比は113.5%となっていて、これは7カ月連続での前年比増となった。4月〜11月の年度累計、1月〜11月の暦年累計についても、前年比はそれぞれ117.6%、106.2%と増加傾向となっている。
海外生産も好調だ。64,242台は前年比で119.0%。2カ月ぶりに6万台を超える台数を記録した。台数増の一番の要因はやはり中国で、15,972台は前年比で164.9%の増加となっている。
一方、台数規模の大きなタイでの生産は、前月に引き続きやや減少して前年比95.1%の31,964台。それでもアジア全体で見れば前年比121.1%の63,132台なので、生産地域のバランスの変化ということなのだろう。
国内、海外を合わせた総生産台数は116,613台。前年比は116.5%で、5月以来7カ月連続で増加を続けてる。
国内販売については、11月は登録車と軽自動車で明暗が分かれた。登録車は、好調が続くデリカD:5が前年比107.6%の1,042台を売り上げているのを筆頭に、前年比187.3%、412台のアウトランダー、10月にマイナーチェンジを受けたRVRが台数を押し上げ、全体で2,870台を販売。前年比は110.6%となった。
軽自動車はeKワゴンとeKカスタムが前年比104.0%の2,586台を販売しているものの、全体では4,834台で前年比は87.9%。合計した国内販売全体についても、7,704台は前年比で95.2%にとどまった。
このところ19カ月連続して減少傾向が続いていた輸出出荷だが、11月は32,688台で前年比が100.3%と上向くことになった。相変わらずアジアが前年比49.8%と大幅減で、北米も同85.7%と減少に転じたにもかかわらず、欧州が12,342台で前年比105.4%。輸出出荷台数の2/3強を占める欧州への台数増加が、数字に大きく影響する結果となった。