2013年4月15日、三菱自動車は4月20日から開催される第15回上海国際モーターショーで展開する同社のテーマ「Innovation for Better Life」に合わせ次世代先進技術「@earth TECHNOLOGY(アット・アース・テクノロジー)」を象徴する2台のコンセプトカー、「MITSUBISHI Concept CA-MiEV(コンセプト・シーエー・ミーブ)」と、「MITSUBISHI Concept G4(コンセプト・ジーフォー)」を中国初公開すると発表した。
また、2012年11月から現地生産を開始したコンパクトSUV「ASX」(日本名:「RVR」)や、今年1月から中国で販売を開始した新型「アウトランダー」など、中国で生産・販売するクルマを含む合計10台を出品すると発表した。
■Concept CA-MiEV(参考出品)
「Concept CA-MiEV」は、2009年に世界に先駆けて発売した量産型電気自動車「i-MiEV」を発売した三菱が提案する、将来のEVを想定したコンセプトカーだ。エクステリアデザインは、先進的な次世代EV技術を備えたクルマにふさわしい未来的なデザインで、アスリートをイメージしたフォルムだという。ヘッドランプ、リヤコンビランプはダイヤモンドカットをモチーフとしているという。またホイールのスポークにもダイヤモンドカットを刻んでいる。
EVシステムは、モーター、インバーター、充電器を一体化して電気ロスを低減する軽量タイプのEVコンポーネント、エネルギー回収効率を向上させたフル協調回生ブレーキ、手軽に充電が可能な磁界共鳴式非接触充電装置で構成した進化型EVシステムとし、大容量28kWhの高エネルギー密度バッテリーを採用。さらに徹底したボディの軽量化と空力性能向上により航続可能距離300kmを実現するとしている。
また、スマートフォンやタブレット端末などと連動するエアコン、充放電管理リモートコントロール機能や、車両盗難時などにGPSで車両位置を捕捉するリモートトラッキング機能、走行環境に適応したECO運転アドバイス機能などを採用し一段と利便性を高め、同時に先進の予防安全技術も採用している。
■Concept G4(参考出品)
「Concept G4」という車名はGlobal 4-door Sedanを意味するが、三菱が世界展開を計画している新世代のコンパクトセダンのコンセプトモデルだ。特徴的な輝くダイヤモンドカットをモチーフとしたフロントグリル、ヘッドランプ、リヤコンビランプを採用。精悍で存在感のあるフロントデザイン、走り去る後姿が印象的なリヤデザインとしている。
優れた前方視界、取り回しし易いショートノーズ、クラストップレベルの居住空間と優れた空力特性を両立するサイドプロポーション、後方に向かって切れ上がるキャラクターラインなどにより、新世代コンパクトセダンにふさわしいスタイリングとしている。
ボディは高張力鋼板を多用したクラス最軽量の衝突安全強化ボディで、軽量・コンパクトな1.2L・MIVECエンジンと副変速機付CVTを組み合わせて搭載。クラストップレベルの低燃費を実現しているという。
さらに、軽量化により気持ちよい動力性能、安心感のある操縦安定性と良好な乗り心地を追求しドライバーはドライビングプレジャーを味わうことができるという。着座位置を高めに設定し、ドア開口部も広めに設定したことでスムーズな乗降ができ、ゆとりある後席足元スペースが得られるので室内の居住快適性も高められている。
なお三菱は2台のコンセプトカーも含め、下表のような車両の出展を行い、上海ショー・スペシャルサイトで紹介される。