【三菱】デリカD:5にミニバン初のクリーンディーゼルエンジンを搭載

2012年12月26日、三菱自動車はデリカD:5にミニバン初となるクリーンディーゼルエンジンを搭載し、2013年1月11日から発売すると発表した。平成21年排出ガス規制(ポスト新長期規制)に適合したクリーンディーゼルエンジンを搭載したことで、エコカー減税(免税)、平成24 年度クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金(上限額14万円)の対象車となる。

現在の第5世代のデリカD:5は、ミニバンとSUVの要素を融合させたラージサイズミニバンとして2007年から販売されている。スクエアな面構成がユニークなエクステリア、環状骨格構造のリブボーンフレームを採用したボディ、MIVECエンジン、路面状況に応じて前後輪の駆動力配分を最適配分するする電子制御4WD、ラフロードでも優れた走破性を発揮する最低地上高と対地障害角、多彩なシートアレンジなどの特徴を備え、ミニバンの中でも独自のポジションを築いている。

そして今回、これまでラインアップされているアイドリングストップ機能付の2.0L MIVECエンジンを搭載の2WDと2.4L MIVECエンジン搭載の4WDモデルに加え、新たに高い環境性能と力強い動力性能を両立させた2.2LクリーンディーゼルエンジンをINVECS-III6速スポーツモードATと組み合わせて追加した。

4N14型2.2Lのディーゼルターボエンジン

このディーゼルエンジン車はJC08モード燃費が2.0L MIVEC エンジン搭載車(2WD)と同様の13.6km/L、最大トルクは2.4L MIVEC エンジン搭載車(4WD)の約1.6倍となる360Nm/1500〜2750rpm を発揮する。

グレードは2.2L クリーンディーゼルエンジンとINVECS-III 6速スポーツモードATを組み合わせた「D-Premium」(4WD)と「D-Power package」(4WD)を設定した。

「D-Premium」は、MMCS(ナビゲーション+オーディオ)、プレミアムサウンドシステム、電動テールゲートなどの快適、便利な機能装備をフル装備し、「D-Power package」は、運転席側、助手席側の電動スライドドア、運転席、助手席のシートヒーターを標準装備している。いずれも内装色(ブラックまたはベージュ)と乗車定員(7人乗り/8人乗り)を選択できる。

今回搭載されたクリーンディーゼルエンジンは欧州仕様のアウトランダーで実績のある4N14型2.2Lエンジンで、 DOHC・16 バルブ・4気筒・コモンレール式(DI-D)。もちろん平成21年排出ガス規制(ポスト新長期規制)に適合させている。また、JC08 モード燃費は13.6km/L を実現している。

最高出力148ps/3500rpm、最大トルク360Nm/1500〜2750rpmを発生し、ターボは可変容量式のVGターボチャージャーを採用。低回転域では力強いトルクを発生させ、高回転域まで滑らかに加速する特性が与えられている。圧縮比はディーゼルエンジンとしてトップレベルの14.9で、アルミ製シリンダーブロック採用など、軽量化も図っている。

トランスミッションはINVECS-III 6速スポーツモードATで、シフトパターン、直結領域、スリップ直結などの制御をディーゼルエンジンの特性に合わせて最適化。また、様々な道路状況やドライバーの走り方をマッチングさせ、シフトパターンを最適制御するアダプティブ制御、パドルシフト、アイドルニュートラル制御も採用している。

シャシーはクリーンディーゼルエンジン搭載による重量増に伴い、フロント、リヤともにショックアブソーバーの減衰力を変更し、前輪分担重量の増加に伴い、ステアリングギヤのシリンダーサイズとバルブ特性を見直し、操舵フィーリングの適正化を図っている。

三菱自動車公式サイト

COTY
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