三菱自動車は2012年5月16日、日産自動車から供給を受けて今夏発売する予定の最高級セダン、すなわちシーマの三菱車名が、かつて自社生産していた高級車の名を継承する「ディグニティ」に決定したことを明らかにした。これで同じく日産から供給される「プラウディア」とともに、懐かしい三菱の車名のツートップが復活することとなった。
すでに三菱は、日産よりフーガのOEM供給を受けて「プラウディア」として発売することを明らかにしており、さらにシーマのOEM供給を受けることも発表済みだったが、こちらの車名が「ディグニティ」となることが明らかにされた。
このディグニティとプラウディアは、三菱の歴史に名を残すVIPサルーンのデボネアの後継車として、2000年から2001年にかけて日本国内で販売されていた。プラウディアがパーソナルカーとしての性格も併せ持つクルマだったのに対して、ディグニティはストレッチボディのリムジンだったというポジショニングも、世紀を超えて共通することとなった。
なお、ディグニティとプラウディアの車名の由来は、まずディグニティ(DIGNITY)とは英語で『威厳』や『気高さ』を意味し、プラウディア(PROUDIA)』は『PROUD(誇り高い)』と『DIAMOND(ダイヤモンド)』を合わせた造語だ。