2013年11月4日、レクサスは第43回東京モーターショー2013に、ワールドプレミアとなるスポーツクーペ「LEXUS RC」と、フランクフルトショーに出展されたコンセプトカーをベースに新開発の2.0Lターボエンジンを搭載したコンパクトクロスオーバーSUVのコンセプトカー「LEXUS LF-NX」を出展すると発表した。
いずれのモデルもレクサスの次世代のデザインを模索したもので、従来の高級感とは異なる新たな価値観、ユーザーの期待を超える驚きと感動を提供することを使命としているという。そのため一目でレクサスとわかるデザインとし、エモ-ショナルな走り、環境性能を実現し、先端技術の採用などを予感させるものにしているという。
・レクサスRC
ワールドプレミアとなるDセグメントのスポーツクーペ「RC」は、近い将来市販化が予定されている高性能4座席スポーツクーペだ。車名の「RC」は「Radical Coupe」の略で、急進的で過激という意味と根源的というダブルミーニングのクーペということになる。
ボディサイズは全長4695mm、全幅1840mm、全高1395mm、ホイールベースはレクサスISより100mm短い2700mmと公表されているが、クーペフォルムと前後フェンダーの張り出しにより、ダイナミックさを強調しているが、レクサスISの発展形のデザインといえる。
FR駆動方式で、3.5L・V6エンジンと、2.5L・直4+ハイブリッドの2車種で、これはISと同じラインアップだ。つまりプラットフォームやパワートレインはISのものを採用しながら、よりスポーティ&ラグジュアリーな一クラス上を狙ったモデルで、将来的にはコンバーチブルなどの展開も想定できる。
・レクサスLF-NX
「LF-NX」は次世代のコンパクトSUVコンセプトとされ、セグメント的にはRAV4クラス。このモデルは今年のフランクフルトショーに出展されているが、その時点ではハイブリッドとされていた。今回のモデルは、新たに開発した2.0Lターボエンジンを搭載し、優れた走行性能と環境性能を両立させているという。ただし、出展車は純粋なデザインスタディモデルと思われる。
なお新開発とされる2.0Lターボエンジンは、ダウンサイジング・コンセプトのエンジンと見られる。デザインは「凝縮感」と「切れ味」がテーマで、過剰といえるほどの鋭角処理が多用されたデザインが特徴といえる。インテリアはタッチパッド型の新型リモートタッチ採用など先進性をアピールするデザインと装備にしているという。