レクサスは2013年1月14日から開催されている2013年北米国際自動車(デトロイト)ショーにおいて、フルモデルチェンジした新型スポーツセダン「IS」を発表した。2代目となる新型では、高い環境性能を誇るハイブリッドモデル「IS300h」を新たにラインアップに加えている。
新型ISのエクステリアには、レクサスのデザインアイコンであるスピンドルグリルを採用したほか、ヘッドランプユニットから独立させたクリアランスランプがL字型を強調。シャープな面構成で力強さとスポーティさを表現している。
一方でインテリアに目を向けると、先代と比較して室内空間を拡大して後席居住性を向上させている。また水平基調のインストルメントパネルを採用し、運転席まわりを操作のしやすさに配慮したレイアウトとしている。
技術的な側面では、従来のスポット溶接とレーザー溶接の長所を兼ね備えた「レーザースクリューウェルディング」や構造用接着剤など、新技術を積極的に投入してボディ剛性を高めており、優れた操縦性や走行安定性を実現している。
また専用チューニングのサスペンションや専用内外装デザインを与えられた、スポーティバージョンの“F SPORT”を新型では当初から設定。スーパースポーツカーのLEXUS LFAの意匠・機構を受け継ぐ可動式メーターや、新工法「表皮一体発泡」を採用したスポーツシートなどの専用装備を搭載している。
パワートレーンではIS350の2WD(FR)車に8速オートマチックトランスミッションを新採用。これによる滑らかな加速と高い応答性を実現したとしている。
ISでは初となるハイブリッドモデルのIS300hは、低燃費・高出力化を実現する新世代直噴技術「D-4S」を搭載した2.5L の2AR-FSEエンジンを新たに採用。CO2排出量は100g/km以下を目標にしている。ちなみにこれは、国内で発表されたばかりの新型クラウンに採用されたユニットと基本的に共通だと思われる。
なお、ナビゲーションやオーディオの情報をメーター内に表示するマルチモニターやリモートタッチを採用し、利便性を向上している。また万一の事故の際、ボンネット後方部を持ち上げ、歩行者頭部への衝撃を緩和するポップアップフードをレクサスでは初めて採用している。なお新型ISの日本国内での発売は2013年春が予定されている。
※3:IS300hのみ欧州仕様。※4:エンジンとモーターによりシステムとして発揮できる出力(社内測定値)