【フォルクスワーゲン】主力SUVがEVに進化! 新型「ID.ティグアン」登場

フォルクスワーゲン本社は2026年10月13日、EVの新型SUV「ID.ティグアン」を発表した。「ティグアン」はフォルクスワーゲンのグローバル戦略において、最も重要なモデルで新世代EVとしてベールを脱いだ。

累計生産台数95万台を超え、EVシフトの先陣モデルとなった「ID.4」および「ID. 5」という2モデルを統合・発展させ、フォルクスワーゲン史上最も成功したSUVネームプレート「ティグアン」の名を冠せられたのが、今回世界初公開された新型「ID. ティグアン」だ。

現行のエンジン搭載(ガソリン/ディーゼル/PHEV)モデルである「ティグアン」と並行して販売され、2027年初頭に市場投入される予定だ。ヨーロッパ向けにはすでに先行販売が開始され、ベース価格は4万2695ユーロに設定されている。

トーマス・シェーファーCEOが「ドイツ製電動SUVの新たなベンチマーク」と語る通り、単なるパワートレインの置換にとどまらず、デザイン言語の刷新、インターフェースの大幅見直し、そしてMEB+プラットフォームの進化による航続距離の伸長など、全方位にわたるアップデートが図られている。

エクステリア、インテリア
クロスオーバーから力強い本格SUVへと変化したエクステリアには、フォルクスワーゲンの新デザイン言語「Pure Positive(ピュア・ポジティブ)」を全面的に採用。従来のID.シリーズに見られた流線型クロスオーバーフォルムから一転し、シャープなキャラクターラインと精巧に削り出されたかのようなボディパネルにより、堂々とした力強いSUVデザインへと生まれ変わった。

また、機能性の原点回帰も図られている。近年のトレンドであったフラッシュアウト型のタッチ式ドアハンドルではなく、手で引きあげて操作するクラシックなドアハンドルを復活させ、操作性を重視している。

インテリアは、上位セグメントの上質感が感じられる室内空間と助手席専用ディスプレイを採用。

コックピットには、10インチのデジタルコックピット(ドライバー用)と、センターの15インチ・インフォテインメント・ディスプレイを配置。さらヨーロッパのフォルクスワーゲンで初となる12インチの助手席ディスプレイをオプション設定した。

助手席ディスプレイは特殊な視野角制御が採用され、ドライバーからは画面が見えない仕様になっている。これにより、走行中でもドライバーの気を散らすことなく、助手席の乗員が映画、ゲーム、情報閲覧を専用Bluetoothヘッドホンとともにフルに楽しむことがる。

そしてインターフェース&ユーザーエクスペリエンス(UX)はユーザーからのフィードバックを積極的に反映し、操作ロジックは大幅に改善されている。マルチファンクション・ステアリングホイールには、誤操作を招きやすかったタッチパネルではなく物理ボタンが復活。エアコンやオーディオ音量・選曲の主要操作には、センターコンソールの物理ボタンおよび操作ダイヤルが配置され、直感的なブラインド操作が可能となっている。

スマートフォンのワイヤレス充電は、マグネット固定に対応したQi2規格の急速充電ベースをフロントに2個装備。スマートフォンを正確な位置に固定して安定充電ができる。

「ゴルフ 4」のメーターパネル表示も選択可能

ステアリング部の「View」ボタンを押すと、名車「ゴルフ 4」の象徴的なブルー×レッドのメーターデザインがデジタルコックピットに蘇る。タコメーターの位置には駆動パワー(電力フロー)が表示されるほか、15インチ画面側のバーチャルガレージでは、ゴルフ 1、ゴルフ 2 Country、ゴルフ 4、ティグアン 1、レース・ティグアン、ビートルの6台から好みのモデルを選択・カスタマイズ表示可能だ。

パワートレイン
新型「ID. ティグアン」は、3種類のパワートレインがラインアップされている。

Drive system 210 kW

・140kW(190ps)容量58kWhのバッテリーを搭載した後輪駆動モデル
・210kW(286ps)容量77kWh のバッテリーを搭載した後輪駆動モデル
・220kW(299ps)容量77kWh のバッテリーを搭載した 4MOTION(4WD)モデル

高効率モーターなどにより、77kWhのバッテリー搭載モデルはWLTPモードで最大600kmの航続能力を実現している。

そして本格SUVとしての要件を満たす最大2.0トンのトレーラー牽引能力を確保。荷室容量はラゲッジルームで534Lを確保しているほか、ボンネット下に32Lのフランクを新たに設定し、充電ケーブル等の収納に優れた使い勝手を生み出している。

先進機能
ワンペダルドライブ&Connected Travel Assistを採用。アクセルペダルのみで強力な減速・停止までを行なうことができる「ワンペダルドライビング」を標準装備。最新の「Connected Travel Assist」は、高速道路での自動車線変更アシストに加え、信号機認識機能による赤信号での自動停止をサポートする。

充電ポートに専用アダプターを装着することで、外部電気機器へ給電可能なV2L(Vehicle to Load)機能に対応。アウトドアでの電気グリルや電動自転車の充電などに活躍する。

また、スマートフォンを車両の鍵として使用可能。VWアプリを介して、家族や友人にメッセージやEメールでデジタルキーを共有・譲渡することができる。

オプションの快適装備は、リラクゼーション、メモリー、ベンチレーション機能を備えた電動フロントシート、最大出力480Wのハーマンカードン製サウンドシステム、パノラミックサンルーフなどをラインアップしている。

グレード展開は、スポーティさを表現した「Trend(トレンド)、「Life(ライフ)」、「Style(スタイル)」、「R-Line」の 4種類が設定されている。

実績ある「ティグアン」の車名と、最新のEV技術「MEB+」が融合したこのモデルは、2027年初頭に市場投入される予定だ。

Technical data at a glance

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