フォルクスワーゲン ジャパンは2025年1月10日、ゴルフで最もスポーツ性の高い新型「GゴルフR」と「ゴルフ R ヴァリアント」を東京オートサロン2025で初公開した。発売は1月下旬以降が予定されている。
今回公開された、新型「ゴルフ R」、「ゴルフ R ヴァリアント」は、第8世代「ゴルフ」をベースとしており、内外装はRモデル専用装備とし、先代モデルよりさらに出力を向上したエンジンと高度な電子制御シャシーが与えられ、クラスの常識を超えた性能を発揮する本格的なスポーツモデルだ。
エクステリアは、新デザインのLEDヘッドライト、イルミネーション付きVWエンブレム、リヤコンビネーションランプ、そして新形状のバンパーやベンチレーショングリルが、よりシャープでスポーティな印象を与える。さらに、1本あたり8kgと軽量な新19インチアルミホイールWarmenau(ヴァルメナウ)がオプションで設定されている。
インテリアは、タッチ式スイッチや大型のパドルシフトを備えたステアリングホイール、中央に大きく回転計を配した専用デザインのデジタルメーター・ディスプレイなど、Rモデルならではの仕上げは視覚面・機能面での大きな特長になっている。
シートはヘッドレスト一体化のスポーツシートで、ベースはブラック/ブルーのR専用デザインで、「R Advance」はシート側面にカーボン調エレメントを配したナッパレザーシートを標準装備している。
パワートレインは、EA888型エンジンファミリーとしてもっとも高出力向けチューニングが行なわれており、最高出力333ps/5600~6500rpmで、最大トルクの420Nm/2100~5500rpmを発生する。
全域で力強い加速を実現するとともに、ターボラグを感じさせないレスポンスの鋭さも特長だ。カムシャフトは吸排気可変バルブタイミング機構、排気側の2段階バルブリフト可変機構を備え、電子制御化されたクーラント制御の採用や徹底した内部損失の低減などによって、パフォーマンスと環境性能を高い次元で満たしたスポーツエンジンである。
0-100km/h加速は4.6秒(欧州仕様計測値)。このエンジンに組み合わされるトランスミッションは7速DSGで、駆動は4MOTION(AWD)で”R-Performanceトルクベクタリング”を組み合わせて採用している。左右後輪のトルク配分も0~100%の間で自動的に制御される。
また、シャシー全般を電子制御する頭脳Vehicle Dynamics Manager(VDM)は、電子制御デファレンシャルロックのXDSやDCCの統合制御に加えて、4MOTIONも統合的にコントロールすることで、旋回性能をさらに高いレベルへ引き上げている。
価格
ゴルフ/ゴルフ ヴァリアント2025年モデル
大幅に改良を受けたコンパクト・ハッチバック「ゴルフ」、ステーションワゴン「ゴルフ ヴァリアント」を1月10日から発売した。
今回の改良により「ゴルフ」、「ゴルフ ヴァリアント」は新インフォテイメント・システムを導入し、デジタル化の領域をさらに拡張するとともに、シャープなデザインに刷新したヘッドライトや新デザインのバンパー、イルミネーション付きエンブレムを採用し、より洗練された都会的なエクステリアとなっている。
「Active Advance」およびテクノロジーパッケージ装着車には、ハイビームの照射距離を500mに拡大するIQ.LIGHTを設定し、夜間走行時の安心感をさらに高めている。
装備では、新インフォテイメントシステムMIB4を搭載。12.9 インチの大型タッチディスプレイを採用し、ディスプレイ下部にはバックライト付きタッチスライダーバーを設置。夜間でのエアコン温度設定や 音量設定の操作性を改善。さらにシステム演算処理性能の向上により、地図スクロールなどのレスポンスも向上している。
MIB4には音声による機能操作「IDA(アイダ)ボイスアシスタント」が搭載されており、インフォテイメントやエアコンなど多くの機能を、音声で簡単にコントロールすることができる。
パワートレインは、48Vマイルドハイブリッドシステムを採用する直列4気筒1.5L eTSIガソリンエンジン(85kW/116ps、110kW/150psの2種類を設定)に加え、デュアル・アドブルー噴射機構「ツインドージングシステム」を備え直列4気筒2.0L TDIディーゼルエンジン(110kw/150ps)をラインアップしている。
さらにハッチバック伝統のスポーツグレード「GTI」には、最高出力が従来比20psアップした2.0L TSIガソリンエンジン(195kW/265ps)が搭載されている。
ラインアップ全体では、これまで「Active」には1.0eTSI、StyleとR-Lineには1.5eTSIが搭載されていたが、今回からは3つのパワートレインの排気量は同じ1.5Lとなり、制御による出力違いのユニットとなっている。
この結果、エントリーグレードの「Active」は直列3気筒エンジンから4気筒エンジンへとアップグレードされ、出力も4kW/20Nm の強化となっている。