フォルクスワーゲン ジャパンは2022年10月4日、昨年フルモデルチェンジをしたゴルフ/ゴルフ ヴァリアント・シリーズに、ゴルフ史上最もパワフルで320psを発生する2.0 TSIエンジンを搭載し、スポーティなデザインで仕上げられた新型「ゴルフ R」、「ゴルフ R ヴァリアント」の発売を開始した。
新型「ゴルフ R」、「ゴルフ R ヴァリアント」に搭載されているEA888(タイプDNFG)型エンジンは、最高出力320ps/5350rpm、最大トルク420Nm2100-5350rpmを発生させる2.0 TSIエンジンだ。
排気量1984cc、ボア・ストロークは82.5×92.8mmと基本諸元に変更はないが、先代モデルと比べると、排出ガスの低減や燃費性能の向上、エンジン特性の最適化を追求して改良が行なわれ、最高出力は先代より10ps強化され、最大トルクは20Nm高められている。駆動システムは4MOTION(AWD)。
なお「ゴルフ R」の動力性能は、0-100km/h加速は4.7秒、最高速度は250km/h(リミッター作動)となっている。また、ニュルブルクリンク北コースでは7分47秒3というゴルフ最速ラップタイプを記録している。ただし、このタイムアタックは+13ps(333ps 最大トルクは同一)の限定モデル「ゴルフR ”20 Years”」で実施されている。
シャシーでは、ブレーキは先代に比べて1インチ拡大され18インチブレーキ・ディスクを装備し、ブルーにペイントされ“R”ロゴが刻まれたブレーキキャリパーとの組み合わせで動力性能に見合ったブレーキ性能を備えている。
さらにランニングギアにも大幅な改良が加えられ、すでに「ティグアン R」に採用されている「Rパフォーマンストルクベクタリング」と「ビークル ダイナミクス マネージャー」の採用により、最適なトルク配分と正確でニュートラルなハンドリングを実現し、より高次元のドライビングプレジャーを実現している。
「Rパフォーマンストルクベクタリング」はリヤアクスルに配置された2つの多板クラッチにより左右後輪のトルク配分をアクティブに制御し、リヤの外輪により多くのトルクを配分し、コーナリング性能を高めるシステムだ。トルク配分はステアリングの角度、アクセルペダルの踏み込み具合など様々な要素を元に瞬時に算出される。右カーブの時は左側後輪に、左カーブの時は右側後輪に多くのトルク配分を行ない、意のままのコーナリングを可能にする。
「ビークル ダイナミクス マネージャー」は、電子制御式ディファレンシャルロック「XDS」とアダプティブシャシーコントロール「DCC」(オプション)をだけではなく、「Rパフォーマンストルクベクタリング」を採用した4MOTIONと統合制御することで、ドライビングダイナミクスの最大化、意のままの操縦性を両立させている。
新型「ゴルフ R」、「ゴルフ R ヴァリアント」のエクステリアでは、R専用デザインのバンパーを採用。サイドシルは専用のボディカラー同色タイプとなっており、リヤに採用されているグロスブラックのリヤディフューザーと4本出しのエクゾーストパイプがスポーティさを演出。
インテリアは、カーボン調のデコラティブパネルの他、鮮やかなブルーのRロゴを配したR専用のヘッドレスト一体型トップスポーツシートが装備されている。
その他、デジタルメータークラスター「Digital Cockpit Pro」には、ドライビングプロファイルでスポーツもしくはレースモード(R専用)を選択すると、デジタルメータークラスターにR専用の表示が可能となるなどドライバーを高揚させるアイテムが装備されている。
また、ゴルフ・シリーズのフラッグシップにふさわしく運転支援システムなど最新の装備をフルに採用している。
価格
ゴルフ R:639万8000円(税込み)
ゴルフ R ヴァリアント:652万5000円(税込み)