フォルクスワーゲン「ゴルフ」に最新世代ディーゼルエンジン「TDI」を追加

フォルクスワーゲン グループ ジャパンは2021年12月21日、新型ゴルフに最新世代のTDIディーゼルエンジン搭載モデルを2020年1月7日から発売すると発表した。正式発売前にこの最新モデルの試乗もできたので早速レポートしよう。

より低回転でトルクを向上

現行のゴルフ8は6月からガソリンモデルのeTSI 1.0L、1.5Lモデルが発売されているが、本国でのラインアップは最初から2.0 TDIエンジンもラインアップされている。日本への導入はeTSIモデルよりやや遅れて追加される予定であったが、周知のように半導体不足の影響により日本仕様の供給がずれこみ、半年遅れでの発売となった。

今回追加される2.0LのTDIエンジンは、最新世代の「EA288 evo」型エンジンで、150ps/3000rpm-4200rpm、360Nm/1600rpm-2750rpmを発生する。その特長は、ツインドーズ(デュアル・アドブルー噴射)システムを採用していることで、直列に配置した2個のSCR触媒を採用し、低温時、高温時のいずれでも最適にアドブルーを噴射することでNOxを大幅に低減。従来のEA288エンジンに比べ実走行で最大80%もNOxを抑制できている。

この他に、低圧用EGRクーラーの効率の向上や、2200バールの高圧燃料噴射により最大9回のマルチ噴射が可能で、一段と燃焼を改善しているのだ。

そのため、ゴルフ7のEA288型エンジンに比べ、より低回転で+20Nmのトルクアップが実現しており、レスポンスも向上。湿式7速DSGとの組み合わせで燃費はWLTCモードで20.0km/Lと従来モデルより向上している。

このTDIモデルは、TDI Active Basic、TDI Active Advance、TDI Style、TDI Rラインという4グレードの展開で、全グレードがガソリンの1.5eTSIモデルと同等装備で、シートヒーター、ステアリングヒーター、ドライビングプロファイル機能なども標準装備となっている。特に新設定グレードのTDI Active Advanceはフル装備状態でメインのグレードいえる。

TDI Active Advanceのインスツルメントパネル

運転支援システムでは、最新のトラベルアシスト、デジタルメーターパネルなどはエントリーモデルの、TDI Active Basicから装備されている。

またActive Advanceは、LEDマトリックスライト、ヘッドアップディスプレイ、純正インフォテイメント「Diacover Pro」なども標準装備した戦略モデルとなっている。

気持ち良いエンジンのレスポンス

試乗したのはTDI Active Advanceだった。走り出してすぐにTDIエンジンが大幅に洗練されていることが感じられる。アクセルを少し踏み込んだだけで期待以上のトルクが盛り上がり、加速時のエンジンの吹け上がりのフィーリング、アクセルの踏みこみに対するレスポンスの良さは、よくできたガソリンエンジンと同等といえる。

低回転から、わずかにアクセルを踏み込むだけで十分な加速力が生まれ、スペック上の数値から想像する以上に小気味よく走ることができ、霧雨の降っている試乗当日では少し早めにアクセルを踏み込むと、簡単にトラクションコントロールが作動する。

また遮音性能の高さ、ロードノイズの遮断もハイレベルで、走行中のキャビン内の静かさはクラスのレベルを遥かに超えている。

タイヤは225/45R17サイズ

このため同乗者はディーゼルエンジンとは気づかないはずだ。強いていえば、発進からの低回転域でかすかにディーゼルエンジンらしいごろごろ音が発生するが、そのゾーンは一瞬で通り過ぎ、それ以上の回転ではひたすら静かで、滑らかなフィーリングが続いていく。

乗り心地もハイレベルで、ピッチングやロールなど車体の動きや、パワーユニットの振動も押さえられ、車速域を問わず同乗者も含めてリラックスできる。

高速道路の巡航では100km/hは1500rpmを下回り、直進安定性の高さもあって、長時間のドライブでのストレスは少なく、さらに全車速追従ACCの「トラベルアシスト」を使用すれば、どこまでも走って行ける感じだ。

動力性能など走りの性能はもちろん、室内の静かさやフラットで優しい乗り心地など、クルマとしての作り込みのレベル、質感の高さはやはりCセグメントのトップレベルにあると感じられた。

近年は日本車の価格が上昇傾向にある中で、このゴルフ TDIは価格競争力も高い注目の1台ということができ注目の一台だ。<レポート:松本晴比古/Haruhiko Matsumoto>

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