フォルクスワーゲン本社は2020年3月3日、ジュネーブ・モーターショーの開催が中止されたため、オンラインで新型「ゴルフGTI」、電気自動車シリーズ第2弾の「ID.4」、「トゥアレグ R」のワールドプレミアを行なった。
コンパクトサイズの電動4WD・SUV「ID.4」
フォルクスワーゲンの新世代電気自動車「ID.」シリーズのCセグメント・ハッチバック「ID.3」は、すでにヨーロッパで受注を開始しており、2020年秋にはデリバリーが開始される。一方で、これまでコンセプトカーとして発表されていた「ID.CROZZ(アイディ.クロス)」が、今回のワールドプレミで市販モデル名「ID.4」として発表された。
この「ID.」シリーズ第2弾となる「ID.4」は、ヨーロッパ、中国、アメリカで生産するグローバル・モデルで、ヨーロッパでは2020年中に販売予定だという。
このゼロエミッションSUVのデザインは、優れたエアロダイナミクスが特長で、航続距離は最大500km(WLTPモード)に達するという。
「ID.4」は、最初は後輪駆動モデルとして発売されるが、その後は電動4WDバージョンも追加される(「ID.3にも4WD仕様を追加予定)。つまり「ID.4 4WD」は、日産の電動4WD・SUV「アリア」、それよりサイズが大きなトヨタ/スバル共同開発の電動4WD・SUVと激突することになるライバルだ。