2014年4月20日から開幕した北京モーターショーで、フォルクスワーゲンは4台のワールドプレミアを行なった。大幅に改良されたトゥアレグと3台のコンセプトカーである。その中の1台が注目のゴルフR400だった。
■トゥアレグ
トゥアレグはバイキセノン・ヘッドライトの新採用などフロント、リヤのデザインを変更しよりダイナミックな印象に。出展されたトゥアレグはV6 TDIエンジンを搭載し、新たにコーストモードを採用し、さらに燃費の向上を図っている。またインテリアではRN850型ナビ/ラジオ+通信モジュールを装備し、通信によるオンラインサービスを楽しむことができるようになっている。この新型トゥアレグTDIとハイブリッドモデルは今秋からヨーロッパから順次発売されるという。
■ゴルフR400コンセプト
ゴルフR400は、その車名からわかるようにゴルフの究極のスポーツモデルだ。もちろん開発はVW R社で、搭載される2.0L・TSIエンジンの最高出力は400ps、最大トルク450Nmは2400rpm~6000rpmの幅広い回転域で発揮される。このリッター当たり200psというエンジンテクノロジーはWRCに出場しているポロWRCの競技用エンジンからもたらされているという。
ゴルフR400の馬力当たり重量は3.55ps/kgとスーパーカーに匹敵し、0-100km/h加速は3.9秒。最高速は280km/hでリミッターが作動する。もちろんこのパワーに耐えるためにボディは大幅に補強され、ハルデックスカップリングによる4WDシステムも装備している。北京ショーではこのゴルフR400はコンセプトモデルとされているが、近い将来に発売されることは間違いないだろう。
■「NMC」コンセプト
コンセプトカー「NMC」は、ニューミッドサイズクーペを意味する4ドアクーペだ。コンセプトはセダンとスポーツカーの融合で、セダンの要素を備えながら完全なクーペデザインとしているのが特徴。「CC」のコンセプトモデルと想定される。全幅は1838mm、全高は1422mmで、ロー&ワイドなプロポーションを備えている。
■「ゴルフ・Edition」コンセプト
コンセプトカー「ゴルフ Edition」はゴルフの40周年を記念するエクスクルージブなコンセプトモデルだ。その装備・仕上げは最高級リムジンに匹敵する内容となっている。ボディカラーも特別色が使用され、インテリアはツートーンの本革が使用されている。ドアトリムは本木目、シートはダイヤモンド・キルティング仕上げ、そしてセンターコンソールは本物のピアノブラックを採用している。