フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、フォルクスワーゲンの車両実験や認証、グローバル調達などを行なっている技術代表オフィスである「東京技術代表オフィス(VTT)」を通じて、日本政府が推進する自動運転開発プログラム「戦略的イノベーション創造プログラム・自動走行システム(SIP‐adus)/大規模実証実験」に参加することを決定した。
このSIP-adusとは、SIP(内閣府総合科学技術・イノベーション会議が省庁の枠を超えて科学技術イノベーションを推進する国家プロジェクトで、adusはそのSIPの下、安全性や運転支援技術の高度化、ユニバーサルな移動手段としての自動走行システムの実現を目指して活動しているプログラム。VTT はSIP-adusの下で行なわれるダイナミックマップおよびHMIの実証実験に参加。2017年秋から2019年にかけて地図情報や人とクルマのコミュニケーションについて実証実験を行ない、自動運転につながる運転支援技術の開発につなげていくことを狙っている。
日本市場におけるフォルクスワーゲン乗用車ブランドは、現在、自動運転レベル2となる渋滞時追従支援システム「Traffic Assist 」( レーンキープアシストシステム「Lane Assist」とアダプティブクルーズコントロール「ACC」を組み合わせたシステム)を7 モデル31グレードに搭載しており、今後も増やしていく予定。「People’s Car」ブランドとしてこの実証実験で得られるノウハウも活かし、先進技術をより多くのユーザーに提供していく、としている。