フォルクスワーゲンが上海モーターショーでゼロエミッションのクロスオーバー・コンセプトを公開

フォルクスワーゲンは2017年4月19日、上海モーターショーにおいて500kmの航続距離と自動運転モードを備えた電気自動車のコンセプトカー「I.D. CROZZ(アイ.ディ.クロス)」を公開した。

I.D. CROZZ

デザインの特長は、SUVの機能性とクーペのダイナミズムを兼ね備えたクロスオーバーユーティリティビークル(CUV)にある。ベースとなっているのはMEB(モジュラーエレクトリックドライブマトリクス)で、それに基づいて開発された「I.D.」ファミリーの主力となるモデルがこれだ。

モーターは225kWのパワーを持ち、180km/hの最高速度を実現。一方で航続距離は500km(NEDC:新欧州ドライビングサイクル)と長い。またバッテリーは150kWの直流電源を使用した場合、30分で80%の充電が可能となっている。

室内スペースの広さは、ティグアン・オールスペースに匹敵するもの。コックピットはARヘッドアップディスプレイやインフォテインメントタブレット、アクティブインフォディスプレイ、ドアパネルコントロールなど操作系がデジタル化されていて、「I.D. Pirotモード」を選択すれば自動運転も可能となっている。自動運転モードにした場合、ステアリングはダッシュボードに自動的に収納される。

フォルクスワーゲンは現在、先進的なコンセプトに基づき、アバンギャルドなデザインを特長とした電気自動車を開発中で、本格的な生産開始は2020年になるとのこと。このI.D. CROZZはその新しいシリーズをイメージできるモデルとして開発されたものとなっている。

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