【フォルクスワーゲン】VW初のEV「e-up!」を発表 今秋のフランクフルトショーでデビュー

年次総会でヴィンターコルンCEOにより発表された「e-up!」

2013年3月14日、ウォルフスブルグのVW本社で開催された年次総会で同社初の電気自動車「e-up!」の生産モデルが発表された。4人乗りで、150kmの航続距離を備えたこのEVは、2013年9月に開催されるフランクフルトショーでワールドプレミアを行い、発売が開始される予定だ。

「e-up!」は、「up!」をベースにした4人乗りのEVで、都市部での日常的な用途や通勤用のクルマ、革新的なセカンドカーというポジショニングが与えられている。そうした使用条件で求められる航続距離として最大150kmを実現。また30分でバッテリー容量の最大80%を急速充電することができるとされている。

「e-up!」は、最大出力60kW/82psのモーターを搭載し、エンジン音や変速ショックが無い静粛な走りを実現している。モーターの連続出力は40kW/55psS、最大トルク210Nm となっている。動力性能は0-100km/h加速が14秒、最高速は135km/h とされる。

車両重量は1185kgと軽量に仕上げられ、アンダーフロアには大容量の18.7kWhのリチウムイオンバッテリーが搭載され、走行距離は150km(NEDC)に達する。「e-up!」の充電口は、ノーマル車の給油口の位置にある。標準装備は家庭用充電プラグ用で、オプションとして、ヨーロッパの自動車メーカーが推進するコンバインドチャージングシステム(CCS:コンボ)規格の充電口も選択でき、充電ステーションから提供される多様なDC、AC充電方式に対応できるようにしている。

「e-up!」のスタイリングは、フロントバンパーに曲線的に配置されたLEDデイタイム・ランニングライトを採用するなど高い品質でまとめられている。またサイドシルやアンダーボディは空力的に最適化され、光輝処理された15インチのアルミホイール、青地ベースのVWエンブレム、リヤの「e-up!」ロゴにより、一目で「e-up!」であることがわかるようになってる。内装もライトグレーのシート表皮やブルーのスティッチ、レザーやクロームのアクセントでこのクルマのコンセプトである、「本格的な都会型EV」を表現している。

「e-up!」はフランクフルトショーでお披露目され、9月下旬には発売される予定とされている。

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