2013年1月31日、フォルクスワーゲングループ・ジャパンは、2011年2月に販売を開始以来、高い人気を維持する7人乗りのラージクラスミニバン「シャラン TSI ハイライン」の一部装備を向上、また同時にミニバンモデル「ゴルフ トゥーラン TSI ハイライン」も仕様の向上を行い、同日から発売を開始した。
■シャラン TSI ハイライン
今回、装備を向上させた「シャラン TSI ハイライン」の価格は、前モデルに比べ21万円高に抑え、458万円としている。「シャラン TSI ハイライン」は、ESP、ABS、9エアバッグ、ドライバー疲労検知システム、バイキセノンヘッドライト、3ゾーンフルオートエアコン、パークディスタンスコントロール、駐車支援システム「Park Assist」、レザー&アルカンターラ表皮のスポーツコンフォートシート、シートヒーターなど、これまでの標準装備品に加え、今回新たに最新の純正ナビゲーションシステムを標準装備した。この他に、パワーテールゲートにイージーオープン機能を追加し、アルミホイールのデザインも変更している。
シャラン TSI ハイラインの装備変更点は以下の通り。
・VW純正ナビゲーションシステム「712SDCW」と駐車時の後方視界確認を助ける、リヤビューカメラ「Rear Assist」を標準装備。この最新のナビゲーションシステムは2年間無償の地図更新も含まれ、ドライバーはITSスポット対応のDSRC車載機、オンライン交通情報探索機能から、最新情報によるルート案内を利用できる。またiPhoneを接続してニュースや天気予報、SNS(ソーシャルネットワークサービス)の情報が閲覧できる先進的なエンターテイメント機能も備える。
従来の「シャラン TSI ハイライン」に標準装備しているキーレスエントリーシステム「Keyless Access」機能を拡張した「Easy Open」が標準装備される。この機能は荷物などで両手がふさがり、リヤゲートを開けることができない場合、リヤバンパー下部に設置されたセンサーに足をかざすことで自動的にゲートを開けることができるもの。
また、17インチアルミホイールは、これまでの10スポークの17インチ・アルミホイールのデザインを一新。力強くスポーティな外観のメッシュタイプを採用している。
■ゴルフ トゥーラン TSI ハイライン
最量販ミニバンモデル「ゴルフ トゥーラン TSI ハイライン」も仕様向上を行った。「ゴルフ トゥーラン」は、2004年に日本へ導入以来、ダイナミックな走行性能や優れた安全性などをアピールし、累計で3万3000台以上を販売する輸入車ミニバンのマーケットリーダーだ。
今回発売する「ゴルフ トゥーラン TSI ハイライン」は、コンパクトミニバンとして初の駐車支援システム「Park Assist」、「パークディスタンスコントロール」を従来から装備しているリヤに加え、フロントにも追加装備。さらに純正ナビゲーションシステム「712SDCW」を標準装備し、またアルミホイールのデザインも変更した。
「Park Assist」は、「シャラン」で国内初採用となる装備で、駐車スペースへのステアリング操作を自動化する運転支援装置で、警報音で障害物までの距離をドライバーに知らせる「パークディスタンスコントロール」と合わせて車庫入れのしやすさを大きく向上させている。
VW純正ナビゲーションシステム「712SDCW」は、大容量のSD ナビゲーションシステムを中核に、リヤビューカメラ「Rear Assist」と最新のDSRC(ITSスポット対応システム)車載器(ETC機能付)を組み合わせている。
なお「ゴルフ トゥーラン TSI ハイライン」の価格は、24万円アップの363万円と、装備の充実度に対して戦略的な価格設定としている。なお「ゴルフ トゥーランTSI コンフォートライン」、「クロストゥーラン」は、価格・仕様共に変更はない。