【VW】「トゥアレグ ハイブリッド」に全車速域対応の追突回避・軽減ブレーキシステムを標準装備

トゥアレグのドライバー支援システムのセンサー配置

2012年12月4日、フォルクスワーゲングループ・ジャパンは、プレミアムSUV「トゥアレグ ハイブリッド」に標準装備している「Front Assist(フロントアシスト)」の機能を強化して、全速度域で先行車両への追突を回避・軽減するブレーキシステムを採用した。「トゥアレグ V6ブルーモーションテクノロジー」には「テクノロジーパッケージ・オプション」として設定し、システムの名称は「Front Assist Plus」に改めた。さらに、「トゥアレグV6ブルーモーションテクノロジー」、「トゥアレグ ハイブリッド」にドライバーの疲労を検知して休息を取るよう促す、ドライバー疲労検知システム「Fatigue Detection System(ファティーグ・ディテクション・システム)」を標準装備し発売した。

トゥアレグ ハイブリッド

トゥアレグは、これまで先行車両との車間距離を自動的に保ちながら走行できる「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」や、先行車両との衝突の危険を知らせる「Front Assist」、ドライバーの意図しない車線の逸脱を警告する「Lane Assist」、車両の接近と車線変更時の危険を警告する「Side Assist」などのドライバー支援機能を装備してきた。

トゥアレグの従来システムの「Front Assist」

前方のモニタリングシステム「Front Assist」とオートクルーズ機能「ACC」は、フロントに装着されたレーダーを採用。このレーダーを用いて、「Front Assist」は、主に車両前方の交通状況を監視して先行車両への追突を回避・被害を軽減するようドライバーに警告(警告灯、警告音)したり、シートベルトの巻き上げ、ブレーキ力を最大にするなどの準備を行う。「ACC」は、5段階(車間+時間)で設定できるオートクルーズ機能が作動している時に、あらかじめ設定した先行車との車間などを維持するために、エンジン出力の調整やブレーキングなどを行い、最終的には先行車両が完全停止するまで自動追従する。

今回採用する「Front Assist Plus」は、従来の「Front Assist」の機能に、全車速域で作動する自動ブレーキ機能を付加した。これにより、例えば高速道路を走行中に先行車両が不意な急ブレーキをかけた時に、システムが自動的に急ブレーキをかけることで、あらゆる速度域で先行車両への追突を回避・被害を軽減できるようになった。

また30?/h未満では先行車両への追突を回避・被害を軽減する自動緊急ブレーキ機能も付加されている。

今回、全車に標準装備化された「Fatigue Detection System(ファティーグ・ディテクション・システム)」は、ドライバーのハンドル操作によるステアリング角度などを、システムがモニターして、ドライバーの疲労や眠気による急ハンドルなど、通常の運転状況と異なる動きを検知した場合、メーター内のマルチファンクションインジケーターの表示と警告音でドライバーに速やかに休憩を取るよう促し、事故を未然に防ぐシステムを搭載した。

なお価格は「トゥアレグ V6ブルーモーションテクノロジー」は623万円、「トゥアレグ ハイブリッド」は898万円で、従来価格を据え置いている。

VWジャパン公式サイト

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