フォルクスワーゲン グループ ジャパン(VGJ)は2012年2月7日、シロッコの最上級モデル「Scirocco(シロッコ) R」にレカロ社製フルバケットタイプのスポーツシートと19インチアルミホイールを装備した「Scirocco R RECARO」を設定し、全国の正規ディーラーにて100台の台数限定で予約受付を開始した。なおデリバリーは5月上旬からを予定している。このScirocco R RECAROは、昨年末に開催された東京モーターショーに参考出品した「Scirocco R デザインスタディ」が大変好評だったため、その最大の特徴であるレカロのスポーツシートとブラック塗装された19インチホイールを活かすべく、ホワイト及びブラック2色のエクステリアカラーと組み合わせ、モノトーンながらも強烈なインパクトを放つモデルとして限定導入することを決定したという。
前述した通り、ベース車両はScirocco Rで、これにレザーとマイクロファイバーを組み合わせたレカロ社製スポーツシートと、19インチ大径アルミホイール&235/35R19のロープロファイルタイヤを標準装備(ベース車の標準装着タイヤは235/40R18サイズ)。さらにフルカラーのマルチファンクションインジケーターと、最新のSDナビゲーションシステムも採用されている。
19インチホイールは、2006年に発表したコンセプトカー“IROC”で採用していたものと同じサイズで、また昨年の東京モーターショーに参考出品したScirocco Rデザインスタディで採用していたデザイン、サイズをそのまま市販バージョンとした。通常、横幅の薄いロープロファイルタイヤではスポーツ性能向上と引き換えに乗り心地の悪化を招きがちだが、今回のベース車のScirocco Rはサスペンションの減衰力を任意に3段階に切り替えられるDCC(アダプティブシャシーコントロール)を標準装備しているため、街中での快適な乗り心地から高速域でのスタビリティまで、ドライバーの意思で自由に設定が可能としている。
Scirocco R RECAROの希望小売価格(消費税込)は533.0万円。ベース車両に比べてレカロシートや大径アルミホイールなどを追加しながら、18万円のアップというのはバリュープライスと言えるだろう。