ボルボ 新型40シリーズのアウトラインが徐々に明らかに

スウェーデンのボルボ・カーズは、今後のプレミアムコンパクト戦略の方向性を示す新型「40シリーズ」のコンセプトカーを公開した。

新型40シリーズは、小型車用に新開発された革新的な「コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー(CMA)」から生み出される初のモデルで、斬新なデザインのエクステリアとインテリア、業界をリードするコネクティビティ、自動運転技術を兼ね備える。

新型T5ツインエンジンのCMAとT8ツインエンジンAWDのSPA
新型T5ツインエンジンのCMAとT8ツインエンジンAWDのSPA

今回発表された新型40シリーズのデザインは2タイプで、大きなハッチバックを持つセダンスタイルと、従来のV40よりもクロスオーバー色を強調したXCスタイルとなっている。

「小型車用新プラットフォームCMAによって、新たなコンセプトカーの特別な素晴らしさと若々しさを巧みに表現することが可能となった。エネルギッシュで斬新、そして魅力溢れる都会的な個性が、ボルボの小型車を際立つ存在にしています。これが、将来のコンパクトボルボのデザインの方向性だ」と、ボルボ・カー・グループデザイン担当上級副社長のトーマス・インゲンラート氏は述べた。

Volvo Concept 40.1 front quarter low

Volvo Concept 40.2 frontVolvo Concept 40.2 profile

Volvo Concept 40.2 rear quarter lowVolvo Concept 40.2 rear quarter high

Volvo Concept 40.1 detailVolvo Concept 40.2 detail

また、この新たなグローバルコンパクトカーレンジには、ピュアEV(電気自動車)、PHEV(プラグインハイブリット)のツインエンジンモデルを設定。これはすべてのプロダクトラインアップで電動化を目指すというコミットメントに沿ったもので、同社は電動化車両を2025年までに累計100万台販売する目標を掲げている。

電動化が明言されているパワーユニットには、まずはPHEVが採用されるようだ。現在、日本市場にも導入されているXC90には、T8ツインエンジンと呼ばれる2.0L直列4気筒ターボ+スーパーチャージャーと電気モーターを前後に組み合わせたPHEV用のパワーユニットが搭載されている。次期40シリーズは、このツインエンジンAWDのアプローチを、小型車用のFF(前輪駆動)ベースのシステムに調整。自社新開発の3気筒ガソリンT5ツインエンジンに電気モーターと、それに直結した新型7速デュアル・クラッチ・トランスミッションを組み合わせるという。

Volvo Concept 40.1 front seven-eights

Volvo Concept 40.1 profileVolvo Concept 40.1 rear three-quarters

Volvo Concept 40.1 rear quarter highVolvo Concept 40.1 detail

Volvo Concept 40.1 detail

「新型40シリーズにより、重要な成長セグメントにおいて、市場でのシェア拡大を期待することができる。革新的な小型エンジンのプラグインハイブリッド車、およびピュアEVを含む電動パワートレーンプログラムは、CMAの中核となるものだ」と、ボルボ・カー・グループの代表取締役社長兼CEOホーカン・サムエルソン氏は語っている。

なお、新型40シリーズは2017年に生産を開始する予定だ。

ボルボ公式サイト

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