【ボルボ】北京モーターショーでプラグインハイブリッド「S60L PPHEV」コンセプトを初公開

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S60L PPHEV コンセプトのカラーリングはマットホワイト・クリスタルパール。2015年初頭に発売予定

2014年4月16日、ボルボカーズは4月20日から開催される北京モーターショーに、新開発の「S60L PPHEV(ペトロール・プラグインハイブリッド・エレクトリック・ビークル)」コンセプトのワールドプレミアを行なうと発表した。

「S60L PPHEV」は、ガソリンエンジンを搭載したハイブリッド電気自動車であると同時に、プレミアム高性能セダンとしての性能も盛り込まれており、ダイナミックな走りと驚異的な燃費を満喫することができるという。搭載されるエンジンは最新のDrive-E 2.0L・4気筒ターボで、これにプラグインハイブリッドの技術が組み合わされている。なお車名のS60Lは中国仕様のロングホイールベースを意味している。

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エンジンの出力は238ps、モーター出力は68ps、エンジンのトルク350Nmにモーターのトルク200Nmが付加され、圧倒的な動力性能による高次元のルのドライビングプレジャーを楽しむことができる。このハイブリッドシステムはボルボの最新のテクノロジーが集約され、将来の電動駆動によるゼロエミッションという同社の目標への大きな前進と位置付けられている。

なおこのS60L PPHEVの技術ベースになっているは世界初のディーゼルPHVであり現在ヨーロッパで販売されているV60ディーゼルPHVである。S60L PPHEVは、新開発のDrive-E 4気筒ターボエンジンと8速ATの中間にISG(Integrated Starter Generator:発電+スターター機能一体型モーター)だ。またバッテリーはリチウムイオン電池で、電池パックは床下に装備され、容量は11.2kWh。

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前輪はエンジン駆動、後輪はモーター駆動の4WDシステムを採用

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ドライブモードは3モードで、EV走行、ハイブリッド走行、パワー走行を選択できる。ハイブリッドモードにおけるCO2排出量は50g/km、燃費は2.0L/100kmとなる。バッテリーがフル充電でのEV走行距離は50km。エンジンとモーターのフルパワーを引き出した時の0-100km/h加速は5.5秒。EVのみでの航続距離50kmは中国での大半のドライバーの走行距離をカバーしており、その一方でハイブリッドモードでの航続距離は1000kmに達する。充電時間は230Vの家庭電源を使用し10Aで4.5時間。

S60L PPHEVの駆動システムは、エンジンが前輪を駆動し、モーターにより後輪が駆動される4WDシステムとなっている。当然ながらプロペラシャフトは存在しない。ドライバーは充電モードも選択でき、この場合は発電機は充電のみを行なうシステムになっている。

このS60L PPHEVは市販を前提としたモデルで、2015年初頭に発売が予定されており、生産はボルボの成都工場で行われる。ボルボ社にとってこのS60L PPHEVは中国における自動車事業の重要なステップと位置付けられている。

 

ボルボカーズ公式サイト

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